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猿でもできる無難な株価予測
気概を全く感じない日本の経営者に喝!

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2010/01/24 14:00

バランスシートの悪化が心配されていたあのFRBの決算が大黒字になった。もし金利が上がれば、ドル高になり、つられて日本株が上昇するはずだ。

 新政権誕生も日本の景気は回復するどころか混迷が深まっている。そのような中、経済評論家の三原淳雄氏はMONEYzineに寄稿し、2010年の株式市場に対し強気との見方を示した。

弱気はもう止めよう

 1月3日の日本経済新聞に毎年恒例となっている2010年の「経営者や有識者による株価予想」が出ていた。いつもなら後日の参考のために取っておくのだが、今年はアンケートの答えがあまりにも情けなくて、一見して捨ててしまった。

 なぜなら一流とされている経営者たちの今年の株価予想が9,500円~12,000円に集中していたからである。こんな無難な予測なら猿でもできるだろう。しかもほとんどの経営者の企業は日経225に入っているし、新聞に予測が出たころにはもう日経平均は10,500円前後だから、今年一年であと1,500円しか上げ余地がない。

 自分の会社ぐらいは日経平均に関係なく大きく伸ばしてやろうなんて気概がまったく感じられない。おそらく秘書か誰かに答えを書かせて、本人は読んでもいないのではなかろうか。上がこれだから下も元気が出ない。

 ある経済誌の記者も言っていたが、日本では6対4の割合で弱気の編集をしないと売れないのだそうだ。なにもわざわざ金まで出して弱気の雑誌を買うことないだろうにと思うのだが、弱気のほうが理路整然としていると考える人が多いようだ。弱気で人生楽しいはずはないと思うのだが、なぜか自ら弱気になってひきこもっているのが今の日本である。

 では実際日本はそんなに落ち込まなければならないほど、弱くて小さな国なのだろうか。一度あらためて胸に手を置いて考えてみてはどうだろう。いまだに世界の経済大国であることに気づくはずだ。

 GDPは今年中国に抜かれるにしても、あちらは13億人もいるのだから、こんなことを気にするだけ馬鹿馬鹿しい。日本だって戦後一貫してGDPが増えた時期があり、毎年先行している国を追い越していったものだ。

感を働かせる

 今求められているのは落ち込んで引きこもることではない。あらためてなぜ力はあるのにこんなに気分が落ち込むのかを考えることだ。

 愚鈍な政府のように国民目線で見るから本質が見えなくなり、せっかく生まれながらに持っている五感が働かなくなる。

 日本は農耕民族といわれるが農業は確かに天任せ、五感を働かせてもどうにもならないことが多いが、いまはグローバルな時代であり、たまには狩猟民族になってみるといい。獲物は身を隠しているのだから五感を働かせなければ捕まえられないし、うっかり隙を見せるとこちらが危なくなるかもしれない。

 マーケットはいまや猟場であり、ありとあらゆる人が参加している。そこで勝ち抜きたいのなら強気になって感をフルに働かせることだ。その意味では今年は面白い年になるのではないだろうか。

さすがに日本も変わるのでは

 皆さんは知っているだろうか、不良債権をしっかり大量に買い込み、バランスシートの悪化がまことしやかに心配されていたあのFRBの決算が大黒字になったことを。つまり買い込んだ資産が大きく値上がりしているのである。アメリカの資産価格が上がってくれば住宅はもとより消費も活性化する。

 金利が上がるようなことになれば、ドルが上がり、つられて世界の景気敏感株の日本株が上げてくるぐらいの、強気のシナリオを書いてみるといい。

 今年は大方の経営者の弱気の裏が出てきそうである。20年も何もせずにずるずる下がり続けたのだから、動物的な直感だが、さすがに日本も変わるのではないか。少なくとも今年は株の当たり年になるはずである。後は自分でシナリオを書いて行動してみてはいかがか。

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