MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

プロが選んだ「2010年再編の可能性がある業界」
【日経新聞の読み方】第16回

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2010/02/12 10:00

まいど! 相場の福の神・藤本誠之です。新年第3弾として、今回は、業界再編についても一言お話ししとこうかなと思います。(バックナンバーはこちら)

2010年は信じられないM&Aがあり得る

 前回前々回と2回にわたって2010年の株式市場の模様を考えてみましたが、今年は業界によってはますます再編が進むんちゃうかな、と藤本は予想しています。

 まず、昨年の【6752】パナソニックと【6764】三洋電機に続いて、電機業界は要注目ですね。というのも、昨年12月28日の日経新聞に、電機業界の再編について、かなり考えさせられる記事が掲載されていました。

 この記事は、昨年パナソニックは三洋電機を買うのに約4000億円を使ったわけですが、それだけ使えるんやったら時価総額8000億円の【6501】日立を半分買えたんちゃうか、という趣旨。そんな風に視点を変えると、今年は信じられないM&Aがあるかもしれない、いや、あり得る年だと思います。

 電機業界の動きで注目は、【6578】ソニーの行く末です。というのも、今年はソニーと【6753】シャープがM&Aなんていう組み合わせもあり得ると思うからです。

 シャープは1990年からの19年間、「目の付けどころがシャープでしょ。」という企業キャッチフレーズを使っていました。ところが今年1月から、「シャープ」という社名を外した「目指してる、未来がちがう。」という新スローガンに変わりました。

 このタイミングでこのスローガン。ということは、シャープの未来は、シャープ単独で目指してなくてもいいんじゃない、なんて深読みもしたくなります。

 一方、ソニーのブランドイメージが非常に良いのは、皆さんご存知のはず。しかし、時価総額では現在、評価されていません。時価総額が小さいと買われやすくなります。そうなると、「ソニーもいよいよ・・・」なんて展開は充分に考えられるのです。

 シャープの主力商品の一つ「アクオス」は、商品名がすでにブランドになっています。「アクオス」と言うだけで、「シャープのテレビ」なんてわざわざ言わなくても「ああ、あのテレビ」とわかる存在になっていますね。だから、「ソニーのアクオス」となっても、マイナスどころかむしろ、最強のブランドネームになっちゃう可能性もあると考えられるわけです。

 今、家電の流通は、ヤマダ電機の一人勝ち状態。家電メーカーは、流通の言いなりにならないためにも、商品別のシェア拡大を図って強くなりたいところ。電機業界のこの先は、目が離せません。

メーカー対小売り

 家電業界と同じように、食品業界も【8267】イオンと【3382】セブン&アイ・ホールディングスの2大巨人が小売で幅をきかせて、流通の寡占化が進んでいます。ですから、食品メーカーもできるだけ大きくなって、小売りに対する力を強めたいところ。

 福の神・藤本的には、これまでも何度かお話したように水産加工が、カギを握る存在になると思っています。特に、ハムと水産なんて組み合わせは、大いにあり得る組み合わせです。(次ページへ続く)


  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

All contents copyright © 2007-2021 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5