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FXの初心者さん気をつけて 山本有花が教える「取り扱い通貨でハマる罠」とは

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2010/02/16 10:00

FXには、投資家が陥りやすい「落とし穴」があります。第2回のテーマは、「取り扱い通貨」です。「コストが安いから」「よく知っている通貨だから」という理由で取引する通貨を選んでしまうと、結果的に大きな損失を被ることもあります。とくに初心者の方は、慎重に通貨ペアを選ぶ必要があるのです。(バックナンバーはこちら)

通貨ペアを選ぶ「3つの理由」

 FX(外国為替保証金取引)をはじめるときには、「どの通貨を取引するか」、つまり「通貨ペア」を検討する必要があります。日本では「米ドルを買って円を売る」というように、米ドルと円(米ドル/円)が人気のある通貨ペアです。

 さて、通貨ペアを選ぶ理由はさまざまでしょうが、その理由は大きく分けて次の3つだと思います。

1. スワップポイントが有利だから
2. コストが安いから
3. 政治・経済情勢をよく知っている国だから

 この3つのポイントについて、詳しく説明していきましょう。

スワップポイント目的でハマる罠

 まずは、「1. スワップポイントが有利だから」について考えてみましょう。

 1.の目的は、「金利差収益」といって、低金利の通貨と高金利の通貨を取引して、その金利差を利益として得ることです。この金利差収益は「スワップポイント(スワップ金利)」と呼ばれています。

 スワップポイントは、低金利通貨を売って、高金利通貨を買って持っているだけで得ることができます。たとえば、下図のように、日本円のような低金利の通貨を売って、高金利の豪ドルを買ったとしましょう。

 豪ドルの金利が3.5%で、日本円が0.1%の場合、この差額の3.4%が金利差になります。豪ドルを買ってポジションを持ち続けている間は、スワップポイントが自分の口座に毎日入ってきます(FX会社や曜日によっては数日分まとめて入金される場合もあります)。

「ポジションを持っているだけでお金が入ってくる」と聞くと、打ち出の小づちを持っているような気分になりますが、これはスワップポイントだけを考えたときの話です。

 図のように、買いポジションを持った日の翌日以降もずっと豪ドルの価格が上昇(=円安)していれば、スワップポイントだけでなく、売ったときの価格の差も得られます。これを「為替差益」といいます。

 つまり、豪ドルの価格が上昇していれば、為替差益とスワップポイントの両方が利益となりますが、価格が横ばいの場合は、為替差益がゼロの場合もあるので、スワップポイントの利益だけになります。また下落していれば、為替差益がスワップポイントの利益よりも多くなり、トータルでマイナス(損失)になることもあるので注意が必要です。

「スワップポイントがたくさんもらえるから」という理由で通貨ペアを選ぶと、かえって損をする可能性もあるのです。

低コスト目的でハマる罠

 次に、「2. コストが安いから」という理由でハマってしまう罠をみていきましょう。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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