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驚かされたトヨタのリコール騒ぎ
株式市場に影響を与える次のサプライズは何か

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2010/02/11 14:00

トヨタのリコール騒ぎが市場にも影響を与えている。しかし2年前には2兆円も儲けていたのだから、当のトヨタにしても狐につままれたような気分だろう。(バックナンバーはこちら)

サプライズばかり

 世の中サプライズはつきものだが、それにしてもトヨタの今回のリコール騒ぎには驚かされた。リーマンショックがやっと収まり、車の売れ行きも上向き始めた矢先のリコールで、販売や製造までアメリカでは一時見合わせたのだから、ライバル企業にとっては時ならぬ天与のチャンスとなるであろうことは想像に難くない。

 たった2年前には2兆円も儲けていたのだから、当のトヨタにしても狐につままれたような気分だろう。ましてや株主にとっても天から降ってきた災難みたいなもの。まさしくとんでもないサプライズになってしまったものだ。

 しかも今回のリコールの原因となった部品のアクセルペタルはアメリカの企業がつくったもの。それもアメリカ政府の圧力で地元アメリカの部品を使えと言われてのことだから、トヨタも株主も泣きっ面に蜂みたいなことになってしまった。

 そういえばオバマ大統領の金融機関への規制の動きも、かなりのショックとサプライズをマーケットに与えたようだ。

 まあ金融機関の中にはものすごいボーナスがでると聞いては、国民もさすがにやりすぎと思うだろうし、オバマとしては何もせずにはいられなかっただろうから、ある程度は予想してはいたものの、内容がかなりヒステリックだったために市場には冷や水をぶっかけたみたいな効果となったようだ。

 考えてみれば当たり前だが国民の税金をたっぷり入れてもらって、その金で博打みたいなことをやって稼いだ儲けだから、これは誰が見てもおかしい。これでむしろアメリカはまともに稼ぐようになるのではないだろうか。

 フオードもGMもトヨタの失策に乗じて売り上げは伸びているようだし、少しはアメリカ人も真面目に働く気になるといいのだが。

 それに較べて日本のサプライズは朝青龍の引退と小沢幹事長の不起訴とスケールが小さい。小沢問題も国際的にはまったくインパクトがないし、むしろ日本の信用にはマイナスだろう。

 国会議員が国民のためではなく親分のために働いているなんて国は、いずれ国債も格下げされても文句も言えないのではないか。何ともスケールの小さな国になったものだ。せめてグローバルに頑張る企業を応援しようではないか。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 三原 淳雄(ミハラ アツオ)

    激動する内外経済の今後を展望し、対応を説く経済評論家。1937年満州国チチハル(現・中国)生まれ。九州大学卒業後、日興證券に入社。企業派遣によるノースウェスタン大学経営大学院留学、スイス銀行チューリッヒ支店勤務などを経て、ロスアンジェルス支店長。1980年から評論活動に入る。近著に『金持ちいじめは国を滅ぼす』(講談社)など。TV東京「News モーニングサテライト」 隔週月曜日(AM5:45~6:45放送)のゲストとして出演中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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