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日本の財政破綻で円暴落か 海外からみた日本のホントの評価

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2010/02/13 14:00

ギリシャ、日本など世界中の国で財政赤字の拡大が議論され、「ソブリンCDS」が拡大しています。ソブリンCDSがいったいどんなもので、何が織り込まれているか正確に理解してみましょう。(バックナンバーはこちら)

ソブリンCDSに翻弄される市場

 前回の記事で、多国籍企業であるトヨタは日本より安全であると主張し、日本のソブリンCDSと日本国債の金利を比較しました。

 実はこれには円建ての日本国債とUSドル建ての日本のソブリンCDSを比較するというウソが混ざっていました。今回はCDSをもっと詳細に見ることにより、これらの数字がどれほどの意味を持つのかを理解したいと思います。

CDSの基本的な仕組み

 CDSの基本的な仕組みを確認しておきましょう。CDSの取引は、大きくわけて2つに分かれます。1つ目は「契約内容の決定」、2つ目は「対象先が破綻するなどのイベントが発生した時の処理」です。

 まず、契約内容の決定ですが、想定元本の大きさ、通貨、破綻イベントが起こったときの弁済率、保証料などが標準的な雛形に基いて決められます。具体的に日本のソブリンCDSの場合、USD建てで取引されていますので、想定元本100万USドル、弁済率40%に対し、年間保証料0.8%という具合に決定されます。

 たとえば日本が破綻した場合、100万USドルの日本国債が100万USDx40%=40万USドルになってしまい、国債保有者は60万ドルの損失をこうむるとします。この60万ドルを肩代わりする契約の値段として、100万ドルあたりの年間保証料0.8%(=100万ドルx年間0.8%=年間8000ドル)が市場で取引されます。

 次に、実際に破綻が起こってしまった場合ですが、基本的な契約では40%としてある弁済率が、入札により決定されます。

 これは、企業などが破綻した場合弁済率はそれぞれのケースで異なり事前の決定が難しいため、まず弁済率40%を標準として定め、CDSの取引に使用するという取引慣行によるものです。具体的な弁済率が何%になるか、企業の場合社債やローンなど何を引き渡すことができるかなど細かいことは、実際に破綻が起こった後に決定されます。

海外からみた日本の評価

 物事を相対的に評価する場合、同じ条件での数字を取得する必要があります。今回は、USD建てのCDSのデータを使用しました。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 課長 今調査役(カチョウ イマチョウサヤク)

    大学院で物理学を志すも途中、島耕作にあこがれ金融業界へ。本職は債券市場と計量分析のアナリスト(自称調査役)であるが、お金の流れを追う過程でマクロ経済、株式、商品、アセットアロケーションなどを学び、株の銘柄選択以外すべてに通じるマルチアセットアナリストとして、多方面で活躍(予定)。日本人として日本人の資産をいかに有効利用するかを生涯の目標とする。
    好きな言葉 「潮が引いたとき、誰が裸で泳いでいたかがわかる」

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