<株価には上値余地があろう>
ここにきて受注環境が好転、09年12月末の受注残は過去最高の1兆1,516億円となり、同年3月末の受注残を64%上回った。この先も世界各国で大型プロジェクト案件が目白押しであり、受注はさらに強含みで推移すると見られる。株価は、11/3期以降の業績の伸びを織り込むかたちで、上昇が期待できるだろう。
<10/3期の利益予想を上方修正>
プラント受注は昨年秋以降、リーマンショックの余波で延期されていた案件が再開の方向にある。このため、3Q累計(4-12月)の受注高は通期計画の7,000億円を上回る7,241億円(前年同期比23%増)に達した。なお、10/3期の業績予想については、中間決算時より売上高200億円減額も営業利益45億円、経常利益50億円、純利益30億円、それぞれ上方修正した。(鹿野 昌宏)
【提供:TIW】
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