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第7回 信用取引「売り残・買い残」の使い方を基本から

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2008/01/11 16:00

 信用取引でトレーダーの多くがチェックする売り残・買い残。よく買い残高が多いと「将来株価が上がると思っている人が多い」と捉える人がいいますが、実はこれは間違いです。そこで今回は売り残・買い残を正しくトレードに利用する方法について説明したいと思います。

売り残・買い残を売買に生かすには

 さて、これまで信用取引のストラテジーについてお話をしてきました。前々回第5回前回第6回で信用取引の「ショート(売り)ストラテジー」と「ロング(買い)ストラテジー」に焦点をあててお話ししましたが、ストラテジーについてはだいたい理解されたでしょうか?

 ショートでもロングでも株価のトレンドが発見できれば、株価上昇時であっても、下落時であっても、ショートとロングを使い分けることで、理屈上は問題なく利益が上げられると考えられます。しかし、これらのストラテジーも全体の動きに惑わされて、個別銘柄のトレンドの有無や需給関係を見誤ってしまうと、大きな損失を被ることがあります。

 そこで今回はトレンドや需給関係を見誤らないように、あるいは、「ロング」と「ショート」のどちらのストラテジーが今の相場に有効なのかという判断の精度を上げるために、信用取引残高についてお話したいと思います。

 おさらいになりますが、信用取引とは、お金や株券を証券会社から借りて行う取引のことです。お金を借りて株を買う取引が信用取引でいう「買い残」になります。また株券を借りて行う取引が「売り残」でした。

 これらの取引がさらに2つの種類に分かれます。1つは、制度信用取引と呼ばれ、返済までの期限が6ヶ月の取引です。もう1つは、一般信用取引と呼ばれ、証券会社と顧客との間であらかじめ返済までの期限を決めて行う取引です。

 信用取引残高の例をご覧ください。

【5401】新日本製鉄
【5401】新日本製鉄
©アイトラスト

 これは、新日本製鉄の信用取引残高の表です。売り残、買い残の横の数字(単位:株)が信用取引のそれぞれの残高です。この信用残高は取引所が週1回発表するものです。東証の発表は、毎週火曜日の夕方となっています。

 これらの残高は、各証券会社が集計して、取引所に報告し、その報告を集計して取引所が発表しているのです。売り残、買い残の数字の下に前週比とありますが、先週と今週を比較してその増減が表示されています。

 さて、それではここで質問です。この残高を見ることによって何か取引の売買判断に役立つのでしょうか? 


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著者プロフィール

  • 福永 博之(フクナガ ヒロユキ)

    株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)を経て、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)に入社。マーケティングマネジャー、投資情報室長、同社経済研究所チーフストラテジストを歴任。
    テレビ東京、CS日テレ、日経CNBCなどの株式関連のテレビ番組でコメンテーターとして出演するほか、ラジオNIKKEIの「和島秀樹のウィークエンド株!」ではレギュラーパーソナリティを務めて6年目になる。日経新聞やロイターニュースなどにマーケットコメントを発信し、個人投資家向けには「週刊エコノミスト投資の達人」や「ネットマネー」など、多数のマネー雑誌で投資戦略やテクニカル分析をプロの視点から解説。証券会社や証券取引所、銀行、高校などが主催する数多くのセミナーで講師を務め、人気を博している。
    現在、投資教育サイト「アイトラスト」の総監修とセミナー講師を務めるほか、早稲田大学オープンカレッジで非常勤講師も務める。
    著書に、『実力をつける信用取引』(パンローリング)、『デイトレ&スイング 短期トレード 完全攻略ノート』、『365日株式投資ノート』(以上、インデックス・コミュニケーションズ)、 『テクニカルチャート大百科』シリーズDVD(パンローリング)など、多数。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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