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子どもが株式投資に挑戦するストック・リーグ
大人も感心するポートフォリオも登場

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2010/03/20 09:00

あの西郷隆盛も「財は徳のあるところに集まる」とその昔に喝破しているが、いまこそ単なる金儲けではなく、同時に社会に貢献し徳も積める投資とは何かを、考えなければならない時が来たようだ。(バックナンバーはこちら)

子供たちに学ぶ

 日本経済新聞3月4日の朝刊に「ストック・リーグ」の大きな広告が出た。ストック・リーグとは、日経新聞が主催しているもので、社会的に重要な役割を担っている株式投資を、中学生以上の学生に知ってもらうために仮想的な株式投資の成果とレポートの良否を競わせるものである。

 今年で10回目を迎えるが、私は初回から審査員及び表彰式でのパネリストとして参加しているが、中学、高校、大学の学生たちによるポートフォリオの内容が、いつも時代をきちんと見据えているのでとても役に立つ。

 ポートフォリオの作成に際して、何をテーマにしてどんなポートフォリオを作るのか、それぞれ工夫をこらしていて、レポートによっては市場や株式に対してこんな見方もあるのかと、思わず目から鱗が落ちる思いをさせられるものも多い。

 子供たちは純粋だけに、当初は株など単に安く買って高く売るものと考えていたようだが、社会と企業との関係や世の中の変化がいかに影響してくるのか、それが日本全体にどんな変化となって現れるのかなど、きちんと気付いてくれている姿が見えるので、審査して採点するのもなかなかに辛い仕事である。

 今年の参加校は約1600校、レポートの数は複数提出してくる学校も多いので、総計で約2000ものレポートが寄せられた。とかく「子供にカネの話などするものではない」という風潮の強い日本で、課外の時間を要して頑張ってくれている先生方のご苦労も大変なものだろう。

 なんといってもあの日教組(日本教職員組合)が幅を利かせているいるなかでのポートフォリオづくりには、人知れないご苦労をされているだろうことは想像に難くない。あの北教組(北海道教職員組合)のある北海道の学校からも入選作があったのはすばらしい努力の賜物だろう。大の大人の投資家にも原点に戻って株とは何か、市場とは何かを改めて考えてもらいたいものだ。

 また子供たちの今年のポートフォリオには例年にはないある特長があった。


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著者プロフィール

  • 三原 淳雄(ミハラ アツオ)

    激動する内外経済の今後を展望し、対応を説く経済評論家。1937年満州国チチハル(現・中国)生まれ。九州大学卒業後、日興證券に入社。企業派遣によるノースウェスタン大学経営大学院留学、スイス銀行チューリッヒ支店勤務などを経て、ロスアンジェルス支店長。1980年から評論活動に入る。近著に『金持ちいじめは国を滅ぼす』(講談社)など。TV東京「News モーニングサテライト」 隔週月曜日(AM5:45~6:45放送)のゲストとして出演中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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