編集部が「CFDリアルマネーコンテスト オープン戦」に参戦
ひとつの口座でいろいろな銘柄を取引できる「CFD」。マネー誌や新聞で名前を聞いたことがある投資家は多いだろう。
CFDは、FX(外国為替証拠金取引)の次世代を担う金融商品として、2010年最も注目されている取引。英国や豪州では株やFXを上回る人気だ。しかし日本では多くのメディアによってCFDが紹介されているものの、海外ほど盛り上がりを見せていない。その理由としては、日本の投資家にとってCFDが「どのような商品なのかいまいちわからない」といった漠然とした不安はあることに加え、近年の金融不況による投資意欲の低下が原因と分析されている。
我々MONEYzine(マネージン)編集部も「一度やってみたらおもしろいと思うんだけどな~」と考えていたところ、ドットコモディティ社というオンラインの先物取引でNo.1シェアを誇る会社から「CFDのトレードコンテストに参戦しませんか」という打診が寄せられた。
聞いてみると、このコンテストは実際の資金でCFD取引を行い、参加者の運用成績を競う大会とのこと。優勝者には10万円分の豪華賞品が、また10位まで賞品が贈呈されるらしい。しかも3000円のトレードチケット付き。このトレードチケットは、コンテストに参加するだけで取引口座に3000円が入金されるとのことで、業界でも初の試みとなる。
「個人投資家と競い合って、順位が出るのか」これはおもしろい、ということでドットコモディティ社の申し出を受け、参戦することにした。早速MONEYzine編集部の中から4人が選ばれ「CFDリアルマネートレードコンテスト・オープン戦」に参加することになった。個人投資家に混じって、はたして上位に入れるのか。自分たちの実力を試す良い機会だ。
ここで参戦する4人の簡単な投資プロフィールを紹介しておこう(名前は大会に参戦した際に利用したニックネーム)。
ドットコモディティで取り扱っているCFDの銘柄は、原油や金などのコモディティが中心。他にも小麦や砂糖も取引できるが、編集部員の中にはCFDはやったことある者はいても、銘柄はNikkei225やNYダウなどで、コモディティは全員が初めての経験だ。情報が手に入りにくかったり、動きのよめない銘柄はさすがに怖い。そこでコモディティでメジャーな原油と金について、編集部4のうち2つのグループにわけて取引することにした。年長格の「hshs2010」と中堅の「小野」は原油に、ギャンブラー気質のある「マーモ」と新入りの「日本の山ちゃん」は金(ゴールド)投資に挑戦した。
コンテスト期間は2010年2月16日から3月12日まで。さて結果はどうなったのか。
原油取引に「hshs2010」と「小野」の2人が挑戦
まずはWTI原油に挑戦した「hshs2010」と「小野」の2人からレポートしよう。2人の明暗はくっきりと別れた。最終的に「hshs2010」は利益をゲット。投下資金に対して30%超の収益を確保したが、一方で「小野」は収益率がマイナス29%の351位に終わった。
2人のそれぞれ実際に体験した投資分析は、原油取引に興味のある初心者にとって貴重な資料となるので、ぜひ参考にしていただきたい。(次ページへ続く)