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新デザイン店舗が25日オープン かつて迷走した高級路線に再チャレンジするマクドナルド

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2010/04/24 14:30

 日本マクドナルドは来年2月までに採算が見合わない433店舗を閉店し、4月25日に渋谷区と港区の13店舗を新世代デザイン店舗として試験的にオープンさせる。オープンを間近に控えた渋谷センター街のマクドナルドでは、アイキャッチとなっていた巨大なポテト看板もすでに取り外され、この看板をプレゼントするキャンペーンも実施中だ。

 新世代デザイン店舗は、仕切りにトマトオブジェが並んでいたり、レタスのグラフィックを使用した壁面などハンバーガーの具をイメージしたおしゃれな店内で、色使いはブラウンとブラックをベースとしたシックな佇まい。クルーもベレー帽を被っている。今までのマクドナルドとは一線を画す洗練されたくつろぎ空間を演出している。

 今後のメニュー戦略にも対応出来る広いキッチンを確保したという今回の新店舗。昨今はファストフードの代名詞であるハンバーガーの高級志向、いわゆる高級ハンバーガーがブームだが、今回の新店舗はその波にマクドナルドも乗っていきたいあらわれなのだろうか。

 デザインリニューアルは、今までマクドナルドから足が遠のいていた層の確保が期待できるだろうし、将来的に高級ハンバーガーを販売するようならこのような店舗の存在は重要だ。

 とは言っても低価格のイメージが染み付いているだけに、急に高級志向へとチェンジしても浸透するには時間がかかるだろう。だが最近では「Big America」キャンペーンのテキサスバーガーやカリフォルニアバーガーなど、舌の肥えた大人を満足させるラインナップが期間限定とはいえ揃ってきている。業績も高級化メニューと低価格メニューを両立した戦略で回復基調を堅持している。

「マクドナルド=安い」ではなく、「マクドナルド=おいしいハンバーガー」というイメージを以前よりも強く押し出しているところへ、新世代デザイン店舗の幕開けである。高級志向マクドナルドへの道の下準備はできたといえよう。

 ただし過去には2003年に高級業態としてオープンさせた「マクドナルドダイニング」は5ヶ月で打ち切りとなった苦い経験もある。当時は高級路線戦略が迷走し、バリュー戦略の見直しを迫られた。時代が変わり、今回の新世代デザイン店舗ははたして吉と出るか凶とでるか。安さをウリにした「100円マック」はもちろん残すとしても、高級志向という新しい付加価値をうまく取り入れることができるかが今後の同社の成長にも影響しそうだ。

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