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山本有花のこれだけは覚えておこう FX投資家が「注文方法でハマる罠 その2」

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2010/05/13 09:00

FXには、投資家が陥りやすい「落とし穴」があります。第5回のテーマは、前回の「注文方法でハマる罠」の続編です。今回はIFD注文とOCO注文に焦点をあてて、リスクをうまく回避する注文方法について解説します。(その1はこちら)(バックナンバーはこちら)

自動的に売買してくれるIFD注文

 FXには、あらかじめ売買するレート(価格)を設定しておいて、その設定したレートどおりに動いた場合、自動的に売買ができるという特徴があります。簡単にいってしまえば「自動売買」。この機能によって、想定できるリスクを軽減したり、回避したりできるのです。

 自動売買機能の中で、まず覚えておいてほしいのがIFD(イフダン)注文です。パソコンの前に1日中張りつけない人、優柔不断な人、そして私のようにちょっと欲張りな人にはぜったいに必要な注文機能です。

 たとえば、ある日、注目度の高い英国経済指標の発表があるとしましょう。「かなりいい結果になりそうだ・・・」という市場の予想が流れたとしたら、「予想が現実になったら、ポンドが上がるだろうから、ポンドを買いたいなあ」とたいていの人は思うでしょう。

 ところが、その経済指標の発表の時間に、なんらかの事情でパソコンの前にいられない場合は注文するタイミングを逃してしまいます。この場合、IFD注文を使うと「注文ができない」という事態を避けることができます。

 下の図1の英国ポンドのチャートを例にとりましょう。18時に英国経済指標が発表され、それまで142円を中心にもみあっていた値段が上昇しました。このとき、142円30銭に到達したらポンドを買い(A)、143円になってからポンドを売れば(B)、利益を確定できます。

 IFD注文では、パソコンの前で値動きを見ていなくても、(A)と(B)の注文を同時に出せます。予想どおりにポンドが143円まで上昇すれば、1ポンドにつき70銭の利益になるのです。しかし、経済発表の結果が悪かった場合は、ポンド売りが優勢となり、142円30銭まで上昇しない可能性があります。そのときは、もちろん買い注文は発注されません。

IFD注文でリスクを軽減

 先の例は予想どおりに経済指標の結果が良く、ポンドが上昇したときの話ですが、予想に反してポンドが上昇しないケースもあります。このようなケースでは、IFD注文を使ってリスクを軽減することもできます。

 たとえば、図2のように142円30銭で買い注文を設定したします(A)。ところが、それ以上はポンドが上昇せずに黒矢印のように下落してしまった場合、損失をどんどん膨らませてしまいます。そこで、予想に反して下がった場合に備えて、141円90銭で損切りしてしまうという設定をします(B)。そうすれば、損失は1ポンドにつき40銭で食い止められます。

 ただし、いくらで利益確定するか、または損切りするかについては、経済指標の注目度やそのときの相場の状況にもよるので、そのつど判断する必要があります。

初心者はIFD注文をリスク軽減のために活用すべき

 IFD注文は、利益確定に使いたくなるものです。なぜならば、だれも最初から「損をしよう」と思ってFXの取引をしているわけではないからです。しかし、この考え方が失敗のもとです。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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