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よくわかるテクニカル指標 ボリンジャーバンド編
「相場が動く瞬間」を予測せよ

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2010/05/24 09:00

 相場の行方を指し示してくれる指標はありません。万能な指標などありませんし、各指標にも合っている、合っていない相場付きがあります。指標は単に相場を判断するためのツールです。これらいくつかの指標を組み合わせ自分だけのオリジナルルールを作ることによって、より安定したシステムトレードが可能になります。そのためにはまず、各テクニカル指標の性質を理解することが大切です。本連載ではそれを解説していきます。【バックナンバーはこちら】

相場が動くタイミングを予測する指標「ボリンジャーバンド」

 ボリンジャーバンドは、前回のMACDと同様に非常にメジャーな指標の1つです。ここでは設定を一般的に使われている設定、中心線:20本移動平均線、標準偏差は±1σ(内側の線)、±2σ(外側の線)で説明していきます。

 ボリンジャーバンドは、過去20本の移動平均線から標準偏差を設定し、確率分布的に相場の動きを予測するための指標です。もっと簡単に数字を使って言うと、「過去20本の足から予測すると、次の足は、内側の線以内で推移する確率が約68%、外側の線以内で推移する確率が約95%」ということです。

 ですから、主な使い方としては逆張りに使われることが多くなります。つまり、上限の線にタッチしたら売り、下限の線にタッチしたら買いということです。数学的確率的な投資手法で、チャート上のポイントを見ると何となく有効のように思われます。しかし残念ながら、この方法ではほとんど役に立ちません。なぜなら相場は正規分布ではないからです。

 では、ボリンジャーバンドはまったく使えない指標かというとそうではありません。ある意味でこれほど有効な指標はないと言えます。

 投資において重要なのは、「次の段階で相場は上がるのか下がるのか」という判断です。当たり前ですが、これをリアルタイムで判断することは非常に難しいです。ある段階まで上がった状態で、まだ上がると判断すれば順張りで買いとなりますが、ここまでと判断すれば逆張りで売りとなります。二者択一だけに、利益か損失かまったく反対の判断をしなければなりません。その判断の1つとなり得る指標がこのボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンドで「相場が動く瞬間」を予測せよ

 1つ確認しておかなければならないことがあります。順張りにはボラティリティ(変動率)、つまり動きが必要だということです。たとえば上昇相場に対して買いでついていくのが順張りですが、これで利益を上げるには、相場がさらに上昇してくれなければなりません。

 相場の動きは簡単です。あまり動かない時間が続き、突然上下どちらかに動き、またそこで動かなくなり、そしてまた動き出す・・・、この繰り返しです。この動く瞬間を狙う投資法がブレイクアウトなどですが、この状況判断の手助けとなる指標がボリンジャーバンドです。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 佐藤 豪(サトウ ゴウ)

    株式会社インターバンク 代表取締役社長。

    大学卒業後、証券会社の為替ディーラーを経て2005年にインターバンク設立(日本銀行国際局届出登録a054397)。米ドル、ユーロ、人民元を対象に、刻々と変動するリアルタイムの為替レートで海外通貨と両替できる国内初のサービスを展開している。

    同社のユニークなサービスは日経MJ(一面)、日刊工業新聞などマスコミでも頻繁に取り上げられており、いま最も注目される若手経営者の1人でもある。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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