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「自転車ツーキニスト」増加で自転車ナビ市場、競争激化

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2010/05/15 13:30

PNDによって世界市場でシェアを失った日本のカーナビもPNDの販売を強化。しかし次なる刺客・スマートフォンがすぐそこに・・・

 独自の機能性・利便性を追求した結果、高額商品となり世界市場で乗り遅れてしまった日本のカーナビゲーション。高機能化が進み、高額商品となったカーナビは、とくにPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)と呼ばれる車用に限らない携帯型かつ低価格なナビの台頭で世界シェアを失い、携帯電話のガラパゴス化と同じ現象に陥っている。

 しかしながら現在、日本のナビ市場にも変化が見られ、今まで高額のカーナビのみを発表していた各社からPNDが発売され人気を博している。日経マーケット・アクセスによると世界不況の2009年度でさえPNDの販売台数は対前年度比39.7%増(三洋電機コンシューマエレクトロニクス調べ)だった。さらにナビ市場から撤退していたソニーが再参入するなど日本のナビ市場も活気づいているようだ。

 日本のPNDといえば、三洋電機から発売している「ゴリラ」が有名である。4月22日より発売された新モデルは業界最大の16GBメモリを内蔵し、前モデルの8GBの2倍と容量が大幅アップ。「カロッツェリア」ブランドのパイオニアからはPND「エアーナビ」の新モデルが6月下旬から発売される。ワンセグ視聴と動画再生が可能。ホンダのカーナビはGoogleのサービスと連携させ、高機能化をネットとの融合で差別化をはかった新コンテンツのサービスを開始。

 そして前述のカーナビ市場から撤退していたソニーだが、今年3月、ナビはナビでも自転車用のナビ「ナブ・ユー」を発表した。車では一方通行で通れない道や細い路地を案内するとともに駐輪場やサイクリングロードの情報も収録、防水機能もつけるなど独自の付加価値で差別化をはかっている。

 自転車、ウォーキング、はたまた船舶などに特化した機能をつけることでナビ市場の裾野は広がっており、もはやカーナビと呼ぶのはふさわしくなくなってきている。

 しかし、PND型が好評だといっても、次なる波はもうきている。それはスマートフォンである。今はスマートフォンの機能としてナビや経路表示がすでにあることも珍しくない。スマートフォンでのナビや経路表示は無料または安価なアプリ代金を支払うだけとユーザーにとっては嬉しいこと尽くめだ。本家のPNDに比べれば機能は劣るものの、どんどん進化していて、いずれPND市場をスマートフォンが飲み込んでしまうのではないかとの見方もある。今月11日にはアンドロイド版のグーグルマップでは今までの電車・車・徒歩経路表示のほかに自転車で走りやすい経路を検索できる機能が追加された(自転車経路表示は米国のみ)。

 今までPNDは専用機としてその役割を果たしてきたが、今後はPND単体だけでなくスマートフォンとの融合についても乗り出していかないとならないであろう。PNDに固執しすぎて時代の波に乗り遅れ、第2のガラパゴス化とならないよう日本のメーカーにはさらなる努力を期待したいところだ。

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