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大正製薬(4535) OTC医薬品を巡る環境厳しい

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2010/05/31 18:00

<OTC医薬品市場は2年連続マイナス成長>
セルフメディケーション事業はOTC医薬品(一般用医薬品)市場が2年連続マイナス成長(09年度は-2%)と厳しい環境下にある。医薬事業は大正富山医薬品が販売する製品が伸び抗菌剤市場では本邦首位に浮上した。しかし同社の収益源はリポビタンシリーズやパブロンシリーズなどのOTC医薬品である。OTC医薬品では第1類(薬剤師の説明を要する医薬品)に注力しているが市場はこの領域が最も厳しい。スイッチOTC(医療用医薬品からOTCへ転じた医薬品)などが浸透するまで暫く苦戦しそうだ。株価は自社株取得などにより一時的に上昇する場面もあろうが横ばいを脱し得ないと予想する。      
<10/3期はセルフメディケーション減収、医薬品増収>
10/3期は前期比0.9%増収、8.6%営業減益。セルフメディケーション事業はリポビタンシリーズの減収を育毛剤リアップシリーズの伸長などでカバーできず減収(-23億円)、 医薬事業は抗菌剤クラリスに代り新抗菌剤ゾシンやジェニナックが伸び増収(+45億円)となった。純利益は前期計上した一時のれん償却等の負担がなくなり増益となった。
<株価は浮揚力に乏しい>
株価へ予想されるプラス要因は(1)エパデール、CT081など新製品の上市、(2)持分法適用会社富山化学工業の業績回復、(3)自社株取得の可能性。マイナス要因は、(1)OTC薬市場が厳しい、(2)これまでの買収案件も業績への寄与は今一歩、(3)リポビタンシリーズへの懸念(減収に歯止めかからず)。いずれにせよ浮揚力は乏しいと考える。(森田 青平)

【提供:TIW

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