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AKB48はなぜトップアイドルになれたのか
ヒットの裏に隠された「AKB商法」のカラクリ

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2010/06/06 14:30

AKB48の人気の裏にはひとりのファンにCDの複数枚購入を促進する「AKB商法」や各メンバーの事務所への切り売りがあった。

 5月26日発売、アイドルグループ「AKB48」の16枚目のシングル『ポニーテールとシュシュ』が発売1週目で51.3万枚を売上げ、6月7日付けのチャートで堂々1位を獲得した。



 

 今や飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女たちだが、CDヒットの裏側には純粋に彼女たちの人気というだけではなく、複数枚のCDを購入させるリピート商法によるところが大きい。これは「AKB商法」と揶揄され、ファンの間でも度々話題となっているマーケティング手法だ。

 昨年の夏に13枚目のシングルの選抜メンバーを決定する「AKB48総選挙」が行われ話題を呼んだが、今年もAKB48とSKE48全メンバーの中からファンの投票により選ばれた21名が17枚目のシングルの選抜メンバーとなる総選挙が今月9日に行われる。

 シングル『ポニーテールとシュシュ』の初回プレス盤には投票用紙が封入されており、お目当ての子を応援しようとCDを複数枚購入するファンも少なくない。都内のCDショップ店員の話によると、一度に20枚も購入する者もいたという。

 その上、初回プレス盤に全国握手会の参加チケットを封入、タイプAとタイプBでジャケット写真と3曲目の楽曲が異なる、CDのみの劇場盤には各種メンバーの生写真をランダムでつけたりと、どれも複数枚の購入意欲をそそる「AKB商法」で販売数を伸ばした。

 こういった商法はAKB48に限ったことではなく、ほかのアーティストにも見受けられることであるが、多かれ少なかれ批判があるのも事実だ。

 過去にはCDに44種のポスターをランダムに付け、すべてを揃えればイベントに招待してもらえる企画が、独占禁止法に抵触するとしてイベントが中止になったこともある。

 さらにAKB48のもうひとつの商法として、所属事務所を1社でまかなうのではなく、メンバーごとに異なる事務所に所属させていることが挙げられる。結成当初は1つの事務所に所属していたメンバーだったが、マネジメントがしやすい、卒業後もソロで芸能活動がしやすいなどの理由で、太田プロやホリプロなど10社以上の事務所にメンバーを小分けして所属させている。こうすることで各事務所のバーターとしてもAKB48を出演させやすく、結果的にメディアへの露出が増え、AKB48の認知度アップにもつながる。

 2005年『会いに行けるアイドル』として秋葉原から生まれ、今や小中高生らにも人気のグループへと成長、トップアイドルとなったAKB48。もっとも旬なドル箱アイドルであり、「AKB48総選挙」の公式ガイドブックの出版にあたっては、この出版不況に確実な販売部数が見込めるとして数多くの出版社が名乗りを上げたほど。今後の活躍はもちろん、プロデューサー・秋元康氏が生み出す画期的なイベントや売り出し方にも目が離せない。

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