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増加する「ノー残業デー」に商機あり
新需要の掘り起こしに活気づく水曜商戦

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2010/06/19 10:30

経費削減やワークライフバランスの推進で、水曜日のノー残業デーが普及。定時退社のビジネスマンやOLを狙う「水曜日限定サービス」が活発だ。

 長引く不況で人件費削減を目的に、水曜日を「ノー残業デー」に設定する企業が増えたことを受け、平日消費を狙う「水曜日限定サービス」が盛り上がりを見せている。

 プロ野球の楽天野球団(仙台市)は5月19日から8月11日まで、水曜日のナイターで団体申し込みがあった場合、会社などの指定場所から球場まで送迎するサービスを実施。定時退社する人が多い水曜日を集客のターゲットに、通常3000円~5500円するバックネット裏後列席を、送迎代込みの一人3500円で提供する。

 東京ディズニーリゾートは4月7日から翌年3月30日まで、45歳以上を対象に通常よりも700円割引になる「おとなの水曜日パスポート」(5100円)を販売。テーマパーク内で買い物をする際に、500円引きになる割引券の特典も好評だという。

「土日が稼ぎ時」と言われる不動産業界でも、水曜日を売上拡大のチャンスととらえる企業が出てきた。不動産の賃貸・売買仲介業を営むスターツピタットハウスでは、不動産業界の定休日とされる水曜日に営業する「キャリアショップ」(日曜・祝日定休)を首都圏に3店舗導入した。同社は、「休日の混雑や高い利用料金を回避するため、平日にゆっくりと余暇を楽しむ人たちが増えつつある」と分析。平日の部屋探しを望む声も高まっているといい、不動産業界でも営業日や営業時間についての見直しが課題となるかもしれない。

 経済に占めるサービス業の比重が高まるにつれ、年中無休の企業や店舗が増加するなど、経済のサービス化は着実に進展している。勤務日や勤務時間の多様化も進み、今では平日休みのビジネスマンやOLも珍しくなくなった。

 ブライダル事業を営むモンジュイック(大阪市)では、不動産業やサービス業の従業者を対象とした「6月第4水曜日限定ブライダルフェア」を実施。イベント会社の間でも、水曜日休みの同業者同士の出会いをセッティングする「水曜日限定婚活パーティ」を開催するケースが増えているという。不況によって時間の使い方やアフター5の過ごし方が変わりつつある今、さまざまな業界で新たな需要の掘り起こしに期待したい。

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