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「貧乏人が金持ちを連れてくる」仕組みに自画自賛した社長

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融資先を「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」に分別し厳しい取り立てを行うSFCGの内部は、社長が富を独占するダブル「貧困食い」構造だった。(バックナンバーはこちら)

「貧乏人が金持ちを連れてくる」仕組みに自画自賛

 2010年6月16日、昨年破綻した商工ローンの大手「SFCG」の大島健伸会長が民事再生法違反などの容疑で逮捕された。

 SFCGは、数年前の賃貸法改正で、大島会長が国会喚問されるなど、ブラックなイメージが定着していたところ、主要な資金調達先だった、米国のリーマンブラザーズが経営破綻し資金繰りに窮して2009年2月に破綻した。

 しかし大島容疑者は、破綻手続き後も会社の資産を個人の資産に付け替えるなど、極めて悪質な財産隠しを行ったとして、特別背任や詐欺再生の罪を問われている。SFCGの創業者であり、超ワンマン体制を敷いていた大島社長は、自ら発案し、高収益の元になった連帯保証人付きの中小企業向け高利ローンを、「貧乏人(融資先)が金持ち(保証人)を連れてくる仕組みだ」と自画自賛していた。

 もともと融資先が返済に窮することは織り込み済みで、むしろ金持ちの保証人からどうやって資金を回収するかに力を注いでいた。

 手口はさまざまで、生命保険や臓器売買などによる返済を強要するのは当たり前で、中には、保証人の預金口座番号や生命保険の証券番号を、社会保険事務所の職員を装って聞き出そうとするような詐欺的な行為も行っていた。

 これは、もし融資先の返済が滞った場合には、保証人の給与や預金、そして生命保険などの証書類も差し押さえるという狙いがある。強引な手口による企業イメージのダウンで日本人の社員が集まらなくなると、中国人社員を積極的に採用して、大島社長自ら、全国の支店に大号令を発して、融資先から徹底的な貸しはがしを行った。

「カネ、カエセ」「モラウマデ、カエラナイ」など片言の日本語を話す、強引な中国人の取り立て手口に、弱い立場の債権者は驚き、返さないと何をされるかわからないと恐ろしくなったという。

恐るべき「究極のダブル貧困食いビジネス」とは?

 SFCGは、債権物件を「ゴミ」と称して、「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」の2種類に分類していたという。(次ページへ続く)


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