ロスカットをする「2つの理由」
ロスカット(損切り)は、損失を確定することです。たとえば、買った通貨が予想に反して値下がりしたときは、損を出した状態で売ってポジションを手仕舞いします。自分自身で損失を確定しなければいけない理由は2つあります。
(1)損失がこれ以上膨らまないようにするため
(2)強制ロスカット(FX会社によって自動的にロスカットされること)の執行を受けないようにするため
(1)と(2)を可能にするためには、基本的には2つの方法があります。
(A)早めにロスカットをすること
(B)証拠金維持率を高くしておくこと
早めのロスカットでハマる罠
早い段階でロスカットを行って、小さい損失におさえることができれば、大きな損失にまで膨らまずにすみますし、強制ロスカットを執行されずにすみます。
最も手っとり早いロスカットは、予想に反したら即ロスカットをすることです。「上昇すると思ったのに5銭下落した」という場合、即ロスカットをすれば、5銭分の損失ですみます。実際には、その後、予想通りに上昇する場合もあります。しかし、予想通りに上昇しない場合もありますから、即ロスカットのほうが、結果的にリスクを軽減できているように思えます。しかし実はこれは間違いなのです。
即ロスカットを実際に自分のトレードでやってみるとわかりますが、こればかりしていると、ロスカットによる小さな損失ばかりがかさんで、トータルすると大きな損失になってしまいます。ではどうすればいいのでしょうか?(次ページへ続く)