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はみ出し銀行マンの投資相談室 Vol. 34
「会社の年金制度が個人年金に移行し困惑」

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2010/07/20 10:00

はみ出し銀行マンの横田濱夫氏が、悩めるMONEYzine(マネージン)読者の投資相談に答えます。投資相談 Vol. 34は、会社の年金制度が個人年金に移行し、困惑しているという読者の相談に横田氏がこたえました。(バックナンバーはこちら)

今月の読者からの投資相談 Vol.34

 私の会社ではこれまで年金を年2.6%の固定金利で運用してくれていました。社員は何も考える必要がなく、ただ会社にお任せでよかったんです。ところが先日、急に総務部から「企業年金制度を個人年金に切り換えるので、社員の皆さんは各自、運用方法を指定してください」との通達が出されました。説明会にも参加したのですが、いまひとつ要領を得ません。昔一度、株で懲りた経験があり、あまりハイリスクなものも避けたい一方で、ほぼゼロ金利の安全商品ではもったいない気もします。勤続年数20年。まだローンは残っているものの、一応持ち家です。あと10年は会社にいるつもりですが、オススメの運用方法ってあるんでしょうか?(大手アパレルメーカー勤務 女性・47歳)

はみ出し銀行マン・横田の答え

 なんとまあ、社員に優しい会社だこと。
 優しいというのは個人年金への切換時期がバッチリ、という意味。まさにベストタイミングだ。なぜなら今は株安でしょう。日本株にしても欧米の株にしても総じて安い。こういう時に切り換えに際し、ある程度株式を組み入れてやると、後々値上がりする可能性が高くなるわけよ。

 反対に株高の時に同じことをやっちゃうと、後々の運用がつらくなる。辞めるまでに10年じゃ、もしかしたら退職時、元本割れになっているかもしれない。

個人年金の中身とは?

 時期はバッチリなんだけど、問題はその運用の中身をどうするかだろう。どこの会社の個人年金制度も、ローリスクからハイリスクまで、10種類くらいの商品を用意してある。例えばこんな感じだ。

1.銀行の定期預金(元本保証で最もポピュラー)
2.貯蓄型の保険商品(一応ローリスクだが、満期前に下ろすと損する場合も)
3.日本国債を中心とした投資信託(今は低金利で、かつ運用報酬をとられる。かなりローリスク)
4.欧米の国債を中心とした投資信託(日本より金利が高い反面、為替リスクがある。株式よりはローリスクだが、日本国債よりはハイリスク)
5.日本株式のアクティブ型投資信託(ハイリスクで運用報酬が高く、かつ当たり外れが大きい)
6.日本株式のインデックス型投資信託(ハイリスクだが運用報酬は安く、当たり外れがない)
7.欧米株式のアクティブ型投資信託(ハイリスクで運用報酬が高く、かつ当たり外れが大きい)
8.欧米株式のインデックス型投資信託(ハイリスクだが運用報酬は安く、当たり外れがない)
9.バランス型投資信託のローリスクタイプ(国内外株式の割合をおおむね30%以下に抑え、主に国債で運用)
10.バランス型投資信託のミドルリスクタイプ(国内外株式の割合をおおむね50%程度とし、残りを国債等で運用)
11.バランス型投資信託のハイリスクタイプ(国内外株式の割合をおおむね70%程度とし、残りを国債等で運用)

とまあ、こんなラインアップが多いわけだ。

選択のポイント

 組み合わせは人それぞれ自由だから、まったくリスクを受け付けない性格の人は、全額1を指定してもいい。反対に、一か八かに賭けたい山っ気のある人は、全額5~8あたりを指定してもいい。

 賢い人はたいてい、1、4、6、8の中から自分で組み合わせて選ぶ。2と3は、利便性の点で1より劣るし、5と7のアクティブ型投資信託は、「当たり外れがある」というより、実際には「外れがほとんどのぼったくり商品」ということを、よく知っているからだ。

 ほんと、アクティブ型投資信託というのは、どうしようもないよ。途中で運用担当者が代わったり、カネが集まらず強制償還になったりと、せっかくの虎の子である財産を託しても、まずはロクな結果にならない。十中八九、後悔する。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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