システムトレードこそ、勝ち組投資家への最短ルート
皆様、はじめまして。新連載を担当させていただくことになりました、トミーと申します。
学生時代にシステムトレードに出会って以来、「統計的優位性を持つルールで運用できる」というある種反則的な投資法に魅了され、今日まで開発・運用に注力してきました。その結果、システムトレードを始めて約5年間で、運用資金の120万円は3,800万円程になりました。
そして今でもシステムトレードこそ、勝ち組投資家への最短ルートだと確信しています。その理由は、当連載を通じてご紹介させていただければと思います。
とはいえ、安定して利益を出せるようになるまでは苦労の連続でした。当連載ではそんな苦労も交えながら、私なりの「勝ち組システムトレーダーになるための最短ルート」をご紹介していきたいと思っております。
お付き合いの程よろしくお願いいたします。
人間は損をするようにできている
いきなり驚かせるようですが、人間の心理は「損をするようにできています」。これは行動ファイナンスの「損失回避バイアス」という人間の特性からこのように言われています。
バイアスとは「偏り」のことで、「損失回避バイアス」とは、「同額の利益から得られる満足よりも損失から受ける苦痛の方が大きい」という人間心理の偏りを意味します。
この結果、投資の売買では、「損失を出したくない」という思いが強くなり、「利益は小さく」、「損失は拡大」する結果となってしまいます。投資の定石として「損小利大」と言われているにもかかわらず、この傾向は投資にとっては致命的となってしまいます。

このバイアスを克服できない限り、投資で勝ち続けることはできません。
そして、大部分の個人投資家は、感情の介入を許す「裁量売買」で投資を行っているため、このバイアスの餌食となり負けてしまっています。
これこそ、個人投資家の9割は負けていると言われる最大の要因であると私は考えています。(次ページへ続く)