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北欧の優良企業に潜入しました
【デンマーク&パリを訪ねて Part2】

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2010/08/07 14:00

編集部がデンマークの首都コペンハーゲンに本社を構える「サクソバンク」を突撃取材。トレーディングルームの規模には圧巻のひと言だ。(バックナンバーはこちら)

「ひぇ~」と驚くほどモダンでオシャレなサクソバンク本社

 デンマーク屈指の優良企業、サクソバンクに潜入した筆者。今回は前回の続きとしてサクソバンクの社内の様子を紹介したい。

 取材初日、早速コペンハーゲン郊外のヘレロップという地区にある本社を訪問した。そこでまず驚いたのは、その美しい景観と大きさだ。

 サクソバンク本社ビルは、2年前に新たに建てられ、「RIBA International Award」という国際的な賞も受賞している。この賞は世界中のビルの中から優れていると評価された建築物が毎年選ばれ、近年では米国のデンバー美術館やカナダのガーディナー美術館なども受賞している。

 コペンハーゲンの中心部は中世に建てられた歴史的な建物が並んでいるが、市の北側に位置するヘレロップの開発地域では、高級マンションやサクソバンクのような企業ビルも多い。同社ビルの外観も日本にはなかなか見られない形状・デザインの建物で、当初抱いていた箱型の一般的なビルという予想はあざやかに裏切られた。

 それでは社内に入ってみよう。建物の中はハイセンスなインテリアや贅沢にスペースを使っている。オフィスを目の当たりにしてびっくりしたが、社内の様子は金融機関というよりはGoogleのような最先端のIT企業のオフィスイメージだ。5階建てのフロアは吹き抜けになっていて、非常に広々としている。

 4階のフロアはトレーディングルームとなっている。世界的企業ということもあって、デンマーク人の他、英国やスイス、フランスなどの欧州国籍を中心に、インド人や東洋人、中東、南米などまさに人種のるつぼ状態。

 それぞれわかりやすいようにデスクの上に国旗を立てて仕事をしている。アジアからは日本人も5~6人ほど本社で働いているが、シンガポール人の姿も。実はサクソバンクのアジア地域のヘッドクオーターは日本ではなくシンガポール。近年アジア金融の中心地として台頭している同国の支店では70人のスタッフが働いているという(他のアジア各国の支店には計30名ほど在籍)。

 トレーディングフロアのデスクの部分を見て気になったのが、パソコンのデスクトップの上方からニョキっと出ている器具。

「あれは何ですか?」と社員の方に聞いてみると、「送風機です」との返事。日本のオフィスでは見かけたことはなかったが、風邪防止のために一人ひとりのデスクに送風機が設置されているとのこと。例えば、同じ部署のスタッフが風邪を引いても、感染する可能性が減るという。実際にある研究結果によると、常に新鮮な空調が保たれるので、病欠も減り、日中の仕事効率も上がったとか。

 日本でもインフルエンザなどが社内で流行してしまい、業務に影響が出ることもあるが、こうした対策は有効かもしれない。

毎日美味しいランチで仕事のモチベーションも向上

 1Fには広々としたランチルームが確保されている。同社ではランチは無料(福利厚生の一部)となっているとのこと(う…うらやましい)。お昼の時間に筆者も一緒にいただいたが、メニューも豊富で味も繊細で美味しく、「これでは社員は外食する必要はないだろうなぁ」と感じた。

 さらにこのランチルームでは週末の前、金曜日になると15時からケーキが用意され、17時になるとビールが飲めるとのこと。まさに週末へ向かってスタッフの気分は最高潮を迎えそうだ。

 最後に筆者が社員の方のインタビューの時に通されたミーティングルームも紹介しておきたい。

 レストランの個室のような雰囲気となっており、何ともオシャレな作りだ。こうしたミーティングルームやオフィスのインテリアは経営幹部が社員が気持ち良く働ける環境を提供するために、デザイナーの意見を参考に用意したとのこと。

 日本国内でも近年北欧家具が人気だが、デンマークは過去には彫刻家トーヴァルセンなどの芸術家を生んでおり、工芸・建築の優れたデザイナーの宝庫だ。スウェーデンとともに北欧文化の隆盛を中心的存在として担っている。

 ただし、サクソバンク関係者によると、デンマークでもここまで斬新なオフィス環境は珍しく、国内の雑誌などにもしばしば掲載されるという。働いている社員の方はさぞ満足しているのではないか。そこである社員の方をつかまえて取材に成功した。

 ナナさんという名前のその女性は日本人とデンマーク人のハーフで、大学時代は東京で過ごしたとのこと。日本語も堪能な彼女に、働いている社員からすると、サクソバンクはどのような会社なのか聞いてみた。その内容は次の記事「サクソバンクで働くハーフ女性ナナさん登場」で紹介する。

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著者プロフィール

  • 小野 健志(編集部)(オノ タケシ)

    MONEYzine編集部所属。
    大学時代から投資を行い、株高円安に浮かれた20代では損失を拡大させる経験も。
    現在は日本株、FX、CFD(原油)、社債、国債、ネット預金と幅広く資産運用しており、収支目標は年6%と手堅い投資スタイルに変化している。
    (複利で計算すると老後は億万長者の予定)
     

    世界が金融危機に陥った2009年は逆張りが機能し、16%増と好調だった。
    資産分散には気を配っているが、一番好きなのはFXのドル円取引。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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