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「失われた30年」となる可能性も
次の10年を考えて投資しよう

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2010/08/17 10:00

日本は失われた30年に向かう可能性も出てきた。次の10年はどうなるかを考えて投資するスタンスが必要な局面と言えるだろう。(バックナンバーはこちら)

次の10年はどうなるのか

「どんより」とか「精彩を欠く」といった表現がぴったり来るような相場展開が続いています。しかしながら、こういう時こそ、長期シナリオに立ち戻って投資スタンスを見直す好機なのではないかと個人的には考えています。

 なお、長期シナリオはeワラントのような短期トレーディングにおいても重要と思われます。というのは、上昇トレンドにあると思ったときは、ロング(買い)ポジションを多用した方が良い結果が期待しやすいと思われますし、下落トレンドではその逆と考えられるからです。

 一方、流れに反して、例えば下落トレンドの中でロングポジションを多用するのは、ここ20年の日本株への投資にロングポジションだけで臨むようなもので、投資収益をプラスにするのは容易では無いと想像されます。

名目GDPと株価

 長期シナリオのイメージをつかみ易くするために、名目成長率と株価だけに議論を絞ってこれからの日本株相場がどうなるか考えてみましょう。

 一般に、「名目GDPの成長率とその国の株式市場への投資収益率は相関が高い」と考えられています。簡単に言えば、「経済成長率の高い国の株価は上昇しやすく、経済成長率が低い国の株価は上昇しにくい」というものです。高度成長期の日本株や、最近の中国株、インド株の好調さを考えれば、概ね当てはまりそうです。また、低成長期に入ったと考えられる日本の株式市場が長期低迷していることも、これに沿ったものといえるようです。

 では次の10年はどうなるのでしょうか?

失われる30年

 日本経済の次の10年を考えた場合、仮に抜本的な構造改革がなく、少子高齢化が進展し、日本企業の国際競争力の低下が進むとするなら、「失われた30年」となる可能性も少なくないかもしれません。

 この場合、同時に経常赤字の恒常化も予想されるので、今までの20年と異なり、円預金はもはや安泰ではないことも考えられます。このシナリオを想定するなら、日経平均プットやTOPIXプット中心のトレーディングや、円資産から外貨資産への切り替えが有効と思われます。

中国バブルのおこぼれも?

 日本国内の需要に期待できなくても、外需で名目GDPが増える可能性はあります。例えば、中国の人口ボーナス(労働力人口割合の増加期)のピークにむけて、中国での2007年を上回る不動産・株バブルの発生の可能性を指摘する見方も一部であるようです。

 これに人民元の対円での大幅上昇も重なれば、日本でも「中国バブル特需」が発生し、日本国内の需要不足に対する心配は一時的にしろ霧消するかもしれません。また、中国への日本製品の輸出のみならず、日本の不動産、企業、骨董への中国人需要が盛り上がり、国内に中国人観光客が溢れて好況に沸く(日本人のバブル期における海外での行動のように)「この道はいつか来た道」が再現されることも考えられます。

 このシナリオを想定するのであれば、短期・長期ともに日本株やハンセン指数、ハンセンH株指数のロングポジション(コールやトラッカーの利用など)が有効と思われます。

世界同時コストアップインフレ

 世界経済の景気が悪いまま途上国での各種資源への需要が増え続け、資源消費国から資源産出国へ巨額の富の移転が起こる可能性があります。この場合、名目GDPはインフレ率が上がれば定義上上がるので、あまりに急激なインフレでなければ株価も連れ高となる可能性も残ります。

 そうであれば、各種株価指数コールなどの利用も効果があると想像されます。ただし、資源価格上昇が急激な場合には、資源株や、原油・金・銅相場などにeワラントのコールなどを用いて投資することが一案と思われます。

 さて、長期の話題はここまでとし、次に直近について考えてみます。「夏枯れ」の8月から秋にかけては相場が荒れることも多いと考えられています。それなら、波乱を逆に投資機会と考えてみましょう。(次ページへ続く)


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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