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世界経済はいまや大転換期の真っ最中
資源に乏しい日本にとって円高はプラスだ

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2010/09/09 10:00

円高になるとまるで国難のような騒ぎとなり、株まで下がってくるのは不思議な話だ。要は円高をうまく活かしきれていないのではないか。(バックナンバーはこちら)

デフレ退治は市場活性化で

 時ならぬ円高・株安で日本は大騒ぎとなっているが、自国の通貨が強くなることは、その資産のほとんどを円で持っている国民にとって必ずしも悪いことではない。

 円が強くなればそれだけ購買力が自動的に増えることになり、とくに日本のように資源の乏しい国にとっては、円安より円高の方が国民経済にとってはプラス面の方が多いはずなのに、なぜか円高になるとまるで国難のような騒ぎとなり、つれて株まで下がってくるのは不思議な話であり、何となく腑に落ちない。要は円高をうまく活かしきれていないのではないだろうか。

 世界経済はいまや大転換期の真っ最中であり、各国とも新しく拓けてくるグローバルな世界への対応に懸命な努力を続けているのに対し、日本はこの大きな変化への対応が遅い。とくに市場の活性化については目を覆いたくなるほどの無力ぶりである。

 株式市場が好例だが、判で押したように円高になると株が下がるし、世界の株式市場は集約化が進みつつあるのに対し、日本はむしろ逆行し、この狭い日本に証券取引所が5つもあるし、おまけにそれぞれに新興市場まで併設しているが、NY市場などはユーロネクストの合併などによって、単一市場としての機能を高めている。

 当たり前の話だがフロー、いわゆる稼ぎだけで巨万の富を築くのは難しい。
 フローでは稼いだ資金をストック、つまり資産市場で運用するからこそ、資産が大きく増えるものなのだが、なぜか日本では市場で稼ぐことは白眼で見られる傾向があることも、市場に対する認識が諸外国に較べると大きく遅れる原因となっているのかもしれない。

市場の効率化

 幸い今の日本には金融資産だけは豊富である。個人の金融資産は1400兆円を上回るし、企業の手許資金も140兆円、これのほとんどが円で保有されているのだから円高が悪かろうはずはない。

 にもかかわらず日本に閉塞感が漂うのはなぜか。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 三原 淳雄(ミハラ アツオ)

    激動する内外経済の今後を展望し、対応を説く経済評論家。1937年満州国チチハル(現・中国)生まれ。九州大学卒業後、日興證券に入社。企業派遣によるノースウェスタン大学経営大学院留学、スイス銀行チューリッヒ支店勤務などを経て、ロスアンジェルス支店長。1980年から評論活動に入る。近著に『金持ちいじめは国を滅ぼす』(講談社)など。TV東京「News モーニングサテライト」 隔週月曜日(AM5:45~6:45放送)のゲストとして出演中。

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