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はみ出し銀行マンの投資相談室 Vol. 37
「投資家はなんで皆、損ばかりしているの?」

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2010/09/17 10:00
今月の読者からの投資相談 Vol.37

 前回の「一発逆転、投資で成り上がるには?」で横田さん、株式投資している個人投資家は虫けら、みたいなことを言われましたね。だけど、おかしいと思うんです。なぜなら株主って資本家でしょ? 資本家は労働者の対極にあって、常に儲ける方の側だと、大学の授業でも習いました。そりゃ投資だから、多少のうまい・下手はあるかもしれませんよ。なのに現実は、なかなか儲からないどころか、ボクも含め、みんな損ばかりしているように思うのです。いったいなぜでしょうか。わかりやすく教えてください。(大手事務機メーカー 男性・26歳)

はみ出し銀行マン・横田の答え

 同じ投資家といっても、たかだか何百万円、何千万円動かしている人間が「自分は投資家でござい」というのもちょっと気恥ずかしいのはさておいといて…。

仮に数億円、数十億動かしていたって、それが「資本家」と呼べるかは疑問だと思うよ。

なんちゃって株主

 そもそもMONEYzine読者の投資スタイルは、短期が主流でしょう。ストックホルダーというより、ちょっとした腰掛け程度の「なんちゃって株主」だよね。

 実際、株を買っても名義書き換えなどせず、利が乗ったらすぐに手放すつもりでいる。会社の一部を保有する、という本来の株主とは、やはり意味合いが違う。

長期投資もダメなのか

 じゃあ長期投資なら資本家と呼べて、儲かるのか? というと、これがそうでもなくなってきた。たしかに1960年代とかだと、普通のサラリーマンが若いうち、トヨタなり松下の株を買っておきゃ、定年する頃にはひと財産築けた。大学の先生の話も、右肩上がりの経済成長を前提にしている。

 でも今や、そんな状況・環境じゃないのは、みなさんよくご存知のとおり。「ただ株を買って長く持ってりゃ儲かる」なんて時代はとうの昔に終わってしまった。

悪の帝王

 高度経済成長時代の後、二度のオイルショックを経て、イケイケの80年代バブルが訪れ、哀れそれが過ぎ去り、長い低迷の後、あだ花のようなネット・バブルが訪れ、みんなが騙され、損をして、またまた長い忍耐の末、ようやく株価や不動産価額が騰がってきたと思ったら、海の向こうのリーマン・ショックでこっぱみじん…。

 そんな推移の中で、だんだん証券市場や金融機関の体質も変わってきた。もともと悪かった体質が、さらに悪く変わってきたんだから手に負えない。

儲からなくなったIPO

 例えば株式公開の中身がそう。15年くらい前は、IPOで新規公開株を手に入れれば、まず儲かった。ヤフーあたりが上場した頃だ。

 儲かるのがわかってたから、野村も大和も日興も、新規公開株を優良大口先にしか配らなかった。(次ページへ続く)


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