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秋相場に備え投資家が今すべきこと
【日経新聞の読み方】第26回

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2010/09/22 10:00

まいど! 相場の福の神・藤本誠之です。相変わらず先行き不透明な相場が続いていますが、秋には大きな動きが起こる気配があります。(バックナンバーはこちら)

エコカーとたばこの共通点とは?

 9月7日に、当初は9月末までの期限だった「エコカー補助金」が、資金が尽きて前倒して終了となりましたね。

この「前倒し終了」に対する私・藤本の感想は、「駆け込み需要って、思っていた以上に強いな」ということ。となると、10月1日の値上げがいよいよ近づいてきているたばこの駆け込み需要にも注目しておきたいところ。

 私はたばこは吸いませんが、同僚たちは毎日、買いだめに精を出しています。それも、2カートン単位(20箱)を会社の下のコンビニで買ってきているという具合です。そう、たばこ値上げの「駆け込み需要銘柄」は、コンビニなんですね。

 コンビニ最大手のセブンイレブン(【3382】(株)セブン&アイ・ホールディングス)の1店舗の1日の平均売上げは、59万4,000円なんだそうです(2010年7月)。たばこが1箱だいたい300円くらいなので、1日あたり20カートンのまとめ買いがあれば、1日の売上げが1割増えるということになります。タスポの導入の恩恵が一段落したコンビニにとっては、大きな起爆剤を得たわけです。

 こうした状況から考えると、7~9月の四半期の個人消費はそうとう伸びる見込みとなります。しかし、「駆け込み需要」という特殊な状況が重なっているので、7~9月の株価からは経済状況を判断しがたいし、駆け込み需要の効果が終わってからどれだけ落ち込むかも、非常に見えにくいのが現状です。

よくわかんないので、みんなは、多分暗めに予想

 とはいえ、7~9月の四半期は、
・猛暑
・4月の第一生命の上場で、株券をもらって売却した大量の現金が個人に流れ込んだ
・6月に子ども手当が支給された
・夏季ボーナスの平均額もアップしている
・上場企業の中間配当は18%プラスに

と、個人にお金が入ってきて、消費に貢献するシチュエーションは、駆け込み需要のほかにもいろいろ揃っていたわけです。

ということは、現況を前向きに解釈することもできる。

 できるけれど、猛暑もさすがに10月には終わるし、夏の間休み返上でがんばっていたカーディーラーもさすがにそろそろ遅い夏休みをとるだろうから売上げも落ちるだろう。つまり、10月は、反動で極端に悪化して景気の足下が判断しにくい材料がてんこもりです。

「フォローの風が、10月にはやんでしまうので、ネガティブな予想をしておいたほうが安全かも」というのが、人の心の常というもんです。

 だからこそ、みんなが好材料を評価せず、暗めに予想してくることになりそうです。それこそが、狙い目です。じっくりと安値で、主力株を仕込むチャンスが到来することになりますね。

 そんな、わけわかんない状況ではあるけれど、10月以降を占う材料も、もちろんあります。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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