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円高を追い風に、海外ウェディングの予約増加
「子連れリゾ婚」でグアム、ユーロ安で欧州が人気

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2010/09/23 14:30

 世界的不況の影響で低迷していた海外旅行の需要が回復に向かっている。7月の出国日本人数は、前年同月比10.7%増の141万3千人と、今年3月から5カ月連続で前年を上回った(日本政府観光局調べ)。JTBの調べによると、旅行先は中国、香港、マカオといった近場のアジア諸国のほか、ハワイ、グアムなどのリゾート地が人気を集めている。

 円高特需に沸くのは旅行会社だけではない。海外ウェディングをプロデュースするブライダル会社各社では、挙式費用や滞在費が割安になる海外挙式のメリットをアピール。円高を反映したお得な挙式プランを提案し、顧客の囲い込みに力を入れている。

 これまで海外ウェディングといえばハワイが定番だったが、海外渡航者数がピークを迎えた2000年以降は、「安・近・短(あん・きん・たん)」なグアム挙式の人気が高まっている。グアム挙式増加の背景には、ハワイと同様のリゾート地ながらも、フライト時間約3時間半、時差約1時間という立地の良さや、海外挙式の中でも低予算で済むことから、ゲストも国内旅行感覚で気軽に参列できるというメリットがあるようだ。

 もう1つの理由は、できちゃった婚の増加にある。近頃は、予想外のできちゃった婚により、入籍はしても結婚式を挙げてないカップルが多く、子どもがある程度成長してから「子連れリゾ婚」として手軽なグアムを選択するケースが増えている。しかも、自由貿易港のグアムは関税がかからず、州税や消費税もなし。親しい身内との旅行を兼ねたグアム挙式なら、ドル安で親族もショッピングなどが存分に楽しめるというわけだ。

 ユーロに対しても急激な円高が進んだことで、挙式先を「安・近・短」なグアムからヨーロッパに移行する人も少なくない。ワタベウェディング(京都市)は、「秋の挙式シーズンにあたる10月から12月の先行受注状況は前年同月比7.4%と好調に推移しています」といい、海外旅行の需要増加にあわせて、同社が扱うヨーロッパ挙式も予約数が増加している。

 欧州の人気復活を受け、同社はフランスとイタリアの挙式が通常価格の5万円~7万円OFFになる「円高還元キャンペーン」を9月受け付け分から開始した。昨年は新型インフルエンザの拡大で海外挙式に慎重なカップルも多かっただけに、ウェディング業界では15年ぶりの円高に意気込んでいる。

 一方、円高の今、海外旅行をお得に楽しむなら、世界最大のオンライン旅行予約サイト「エクスペディア」に注目したい。一番の特徴は、リアルタイムの為替変動に対応した価格設定にある。宿泊料金は半年前までに決められる通常のパッケージツアーと異なり、予約日の為替に連動するため、値動きをタイミングよくとらえれば円高メリットを最大限に享受できる。

 国内の輸出関連企業には厄介な円高だが、海外旅行や海外挙式を企画している個人にとっては大きなチャンスに。渡航の際はこれらのプランやサイトを活用してはいかがだろう。

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