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不況の影で会員数を伸ばす、百貨店の「友の会」
高利回りに加え、広がる優待サービスが魅力

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2010/10/01 16:30

8月の全国百貨店売上高が、30カ月連続して前年同月比を下回った。一方で「友の会」の会員数が増加している。年利8%を越える高利回りに加え、優待サービスが人気のようだ。

 日本百貨店協会が9月17日に発表した平成22年8月の全国百貨店売上高概況によると、売上高の総額は4346億円、前年同月比-3.2%で、30カ月連続して前年同月比を下回る厳しい内容になった。8月の売上の特徴をみると、猛暑の影響により、ファッションを中心に秋物商材の動きが鈍かったものの、UV対策アイテムや盛夏物セール品の需要が活性化したほか、外国人売上が円高の影響を受けながらも二桁増を続け、売上を下支えした。

 一方で最近、百貨店の「友の会」の会員数が増加しているという。もともと友の会は、お得意さまを囲い込むために設立された制度で、月々一定金額を積み立てると、満期時にボーナスがプラスされるというもの。受け取るのは現金ではなく、磁気カード式の商品券となる。

 現在、銀行の定期預金に一年間預け入れた場合、金利はわずか年0.04%ほどで、1000万円以上の大口定期預金でも年0.06%とごくわずかだ。しかし、百貨店の友の会に加入した場合、かなりの高利回りになる。「全国の三越」及び「全国の伊勢丹」の買物に利用できる「エムアイ友の会」の場合、5,000円コースから50,000円コースまでの5つの積立コースがある。どのコースも1年間積み立てると、積立総額に各コースの1カ月分のボーナスを加算した13カ月分の「お買物カード」が手元に届く。利回りは約8.3%。銀行の定期預金と比較すると、その差はかなり大きい。

 阪急百貨店の「阪急友の会」では月々1万円を積み立てると、1年後に13万円のお買い物券を受け取ることのできる「ボーナスコース」が設定されており、同様に利回りは約8.3%。このお買い物券は、阪急百貨店だけでなく阪急オアシスや阪急ファミリーストア、阪急ニッショーストアといった系列のスーパーでも利用できるため、使い勝手がいい。

 これらの友の会の会員になると、指定の映画館やホテル、レストラン、レジャー施設なども優待価格で利用できることが多い。さらに最近では、百貨店によっては、カルチャーセンターやスポーツ教室、ゴルフ場、教習所、葬儀などにも、優待サービスの対象を広げている。これからは「友の会」のサービス内容も、百貨店選びの基準の一つになっていくのかもしれない。

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