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揺れる大国アメリカ 気になる中間選挙の行方は…

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2010/10/12 09:00

米中間選挙は、現状では民主党が退勢、共和党が躍進となるのだろう。ただ新しい動きも出てきており、今回の中間選挙のポイントとなりそうだ。(バックナンバーはこちら)

揺れる大国アメリカ

 アメリカはよくも悪くも人民(ピープル)の国であり、人心のおもむくままに時として大きく振れる。

 9.11のあのツインタワー崩壊に際してはアメリカ中が激怒し、それやっつけろとアルカイダよりもイラクをやっつけてしまい、その反省で共和党のブッシュから民主党のオバマへと、大きく社会主義的性格へと変わっていった。

 そのオバマ、勢いに乗って核兵器廃絶宣言だけでノーベル平和賞をとったあたりがピークで、その後GMの破綻、国有化、医療制度の国営化など、およそアメリカらしからぬ政策に走り、結果として財政支出が増えてしまったから、これは誰の目にも将来大増税は避けられない。

 その飛ばっちりは失業に苦しむ低所得者層による移民排斥という、もともと移民の国とは思えない運動まで生まれている。そして11月にはいよいよ中間選挙。

 現状では民主党が退勢、共和党が躍進となるのだろうが、新たに出てきたのが「ティー・パーティー」という勝手連みたいなグループ。

 これがアメリカらしいところで、世論が一方に傾き過ぎると必ずこの手の新しい動きが出てきて揺り戻す。このティーパーティの主張は「規制緩和や減税、小さな政府」という保守本流の考え方だが、今回の中間選挙ではこのグループが後押しした候補が強い。

 共和党にとっては味方みたいな存在なのだが、主義主張が過激なために手放しで組むにはいささかリスクが高いといったところが、今回の中間選挙の面白いポイントだろう。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 三原 淳雄(ミハラ アツオ)

    激動する内外経済の今後を展望し、対応を説く経済評論家。1937年満州国チチハル(現・中国)生まれ。九州大学卒業後、日興證券に入社。企業派遣によるノースウェスタン大学経営大学院留学、スイス銀行チューリッヒ支店勤務などを経て、ロスアンジェルス支店長。1980年から評論活動に入る。近著に『金持ちいじめは国を滅ぼす』(講談社)など。TV東京「News モーニングサテライト」 隔週月曜日(AM5:45~6:45放送)のゲストとして出演中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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