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ユーロ導入にはまだ遠いハンガリー
中・東欧諸国のジレンマ

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2010/10/09 10:30

ハンガリーは今年中のユーロ導入を目指していたが財政赤字の影響で先送りとなっている。しかし観光客相手のお店ではユーロが使える所も多い。

 2004年にEU加盟したハンガリーは今年中のユーロ導入を目指していたが2009年のGDPはマイナス6.7%、2010年は輸出市場が好調で若干のプラスが見込まれるものの財政赤字の影響で先送りとなっている。現段階では2014年以降になると予測されている。

 記者が今月ハンガリーを訪ねたところ、同国首都・ブダペストなど観光地ではユーロが使えるお店も多かった。といってもレートが統一されているわけではなく、店独自の計算方法でユーロ価格に変換されるため、同国通貨フォリントで支払ったほうがお得というケースもあるだろう。そしてお釣りに関してはフォリントの場合が多い。

 ブダペストより北に約20キロの位置になるセンテンドレの街は土産店が多いためフォリント価格の隣にユーロ価格も表示されている店も多かった。

 ブダペストのある雑貨店ではユーロで支払えるか尋ねたところ快諾してくれ、電卓をたたいてユーロ価格を出してくれた。しかしお釣りの段階になると慣れていないのか、戸惑った様子。フォリントのお釣りを用意するのに若干時間を要した。

 同じくブダペストにある世界最大のファストフード店ではユーロで支払えた。電卓も使用せずに5ユーロと言われ6ユーロ支払ったがお釣りが100フォリントしか返ってこなかった。100フォリントは日本円で50円以下(1フォリントは現在0.4円程度)。1ユーロ=約115円のお釣りにしては少ない。単純に間違えたのか、日本人だからわざと少なくしたのかは定かではないが…。

 このようにユーロ圏内でないところでユーロを使うのは、間違いを引き起こしかねずあまり得策ではない。あくまでもお店側の好意でユーロを受け取ってくれると考えたほうがよいだろう。

 もちろん観光客の多い場所だからユーロが使えたのであって、郊外、スーパー、ドラッグストア、タクシー、地下鉄などではユーロは使えない。

 お隣りのスロバキアは2009年1月に旧共産圏の東欧諸国として初めてユーロ導入を果たした。ユーロ導入にはマーストリヒト基準を満たさなければならないが、財政赤字が大きいハンガリーはいつになるか。ハンガリーを訪れる観光客は年間4000万人以上とも言われ、観光収入が経済の大きな柱でもある国だ。さらなる観光客を呼びよせるためにもユーロ導入は重要案件なのだが…。

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