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ロンドンやパリで普及する「貸自転車制度」
東京での取り組みは発展途上…

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2010/10/09 16:30

 ロンドンといえば、赤い2階建てバスや黒いタクシーが有名だが、これに続いて「青い自転車」が新たなロンドン名物になりつつある。「青い自転車」は、ロンドンが2012年の夏季五輪に向け、道路の混雑解消を目指して今年7月に導入した貸自転車制度。運動不足が解消できることや、交通費を節約できることから通勤などに使う人が多く、利用者はすでに7万人を超えているという。

 貸自転車を利用するには、ロンドン市交通局に支払いカードなどの情報を登録し、加入料を支払う。1日利用は1ポンド(約130円)、1週間では5ポンド(約650円)、年間利用は45ポンド(約6000円)。駐輪場の自転車ロックを解除する電子キーが届けば利用できる。この加入料に加えて、1回の利用が30分以内なら無料で、30分以上は延長料金が加算されていく。最長の24時間利用は50ポンド(約6500円)と割高になる。こうした料金システムは、短期間利用を促すためだという。

 自転車数は5000台に上り、市内400か所に設けられた駐輪施設のどこで借りてどこに返してもよい。利用者の増加にあわせて、さらに自転車と駐輪場を増やす計画もあるようで、サービスの拡充に余念がない。

 海外ではほかに大規模な貸自転車制度を設けている都市としては、フランスのパリが有名だ。パリではすでに2万台の自転車と1000カ所以上もの駐輪場が整備されているという。

 一方、わが国ではどうだろうか。例えば、東京でもいくつかの区が貸自転車事業を行っている。渋谷区の例を見ると、区内の駐輪場は2カ所。1日200円の利用料を支払えば、通勤や買い物など用途を問わず、誰でも自転車を利用出来る。ただし借りた場所に返さないといけないほか、利用時間も6時~20時までの間に限られている。

 また世田谷区の場合は、駐輪場は6カ所。1日200円の利用料を支払えば利用できるほか、1カ月間2000円の定期利用も可能だ。ただし、定期利用は区内に在住もしくは在勤が条件。一部の駐輪場間では乗り捨て可能だが、そのほかの駐輪場では借りた場所に返さなければならない。

 日本の貸自転車は、ロンドンやパリと比較すると自転車や駐輪場の数が圧倒的に少なく、利便性の面で劣っている。東京や大阪などの大都市で、道路の混雑や駐車場・駐輪場が不足する地域では、市民の足として貸自転車の需要はありそうだが、さすがに行政が本格的に取り組まなければ難しそうだ。

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