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日本金融の象徴「野村HD」29年ぶり安値に
吐き気と悪寒に襲われる国内株式市場

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2010/10/16 14:00

最大手の野村ホールディングスが29年ぶりに400円の節目を割り込んだ。今、株式市場に何が起こっているのか。(バックナンバーはこちら)

証券界最大手の株価が29年ぶりの安値を付ける

 外国人による容赦ないメガバンク売りで始まった10月の日本株市場。とくに、メガバンクが年初来高値を4月前後で付けていたこともあり、信用の高値期日接近に伴う個人投資家の投げ売りも巻き込むことになった。

 10月初旬にメガバンクは揃って年初来安値を更新。メガバンク安は証券株にも伝播し、最大手の野村ホールディングスは400円の節目を割り込んだ。野村株の400円割れは、実に1982年10月以来29年ぶりのこと。

 証券界最大手の株価が29年ぶりの安値を付ける、これぞ市場低迷の象徴ともいえるだろう。現在の株式市場の不調は、人間の体調でたとえると、吐き気と悪寒が止まらない状態だろうか。もしこれが「健康体」ならばもっと下落の余地があるということになってしまうが…。

みずほは公募価格の130円を割り込む

 さて、低位株ということもあって、メガバンクでもとりわけ個人投資家に人気が高いのは、みずほフィナンシャルグル―プだ。みずほFGも一時110円まで下落し、年初来高値の196円からわずか半年で44%も下落した。

 とくにみずほFGは大型の公募増資を7月に実施している。公募価格は130円で、これを大きく割り込んだことで被害を受けた個人投資家も多かったことだろう。

 心理的には大台100円が大底になりそうだが、ある外資系のトレーダーからは「そもそも2003年に当時の売買単位で5万円台を付けているからね。今の50円額面換算で58円。野村がそんな安値を付けたことも考えれば、100円で止まればラッキーくらいの感覚では?」との意見も聞かれる始末だ。

東京電力の公募増資も29年ぶり

 29年ぶりといえば、同じく29年ぶりに東京電力が公募増資を実施した。噂自体は早くから流れていたとも聞かれるが、あるベテラン証券営業マンは「自分が記憶にある限り、電力株のファイナンスなんてあっただろうか…」と振り返る。

 なぜ財務体質が悪いわけでもない東京電力が公募増資を実施したのだろうか。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 真行寺(シンギョウジ)

    兜町の人脈拡大を真面目に行なっている。金融業界の裏事情に精通し、一部のファンから熱烈な信頼を受けている。

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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