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「11月以降に株式市場が回復する」その理由とは
【日経新聞の読み方】第28回

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2010/11/04 09:00

まいど! 相場の福の神・藤本誠之です。今回は前回予告した通り、11月以降に株式市場が回復基調となる、その理由についてお話しします。(バックナンバーはこちら)

株価低迷、3つの理由

 さて、前回お話しました通り、この夏に株式市場が低迷し続けた理由は、大きく考えて次の3つです。

・円高ドル安傾向
・4~6月の株式の下落局面で個人が信用取引で大きく買い込んでしまった
・エクイティファイナンスの懸念

 信用取引という要因については、すでに解決しつつあります。というのも、4~6月に信用取引で買い込まれた銘柄は、「期日(半年後)が迫ると売りが増えるんやないか」という予想で下がっていました。

 予想通り、期日が迫った秋になると、信用残がどんどん減ってきていますので、需給面でのきびしめのバランスがようやく整理されてきたというわけです。

エクイティファイナンスは「もう、やらんやろ」

 今夏の市場を振り返ると、10月11月を見通した「エクイティファイナンスのラッシュがあるのでは?」という懸念があったために、ふるわなかったという面もあります。

 しかし、これももう、実施するメリットがなくなってしまったので、「さすがにもう、やらないやろ」というのが、私・藤本の読みです。というのも、エクイティファイナンス(公募増資)を実行した銘柄は、どこも爆落しているからです。

【9501】東京電力が9月に実施したところ、2400円前後で推移していたのに、瞬く間に1900円台に下がってしまいました。

 4500億円を調達するために、どれだけの時価総額を失っているんや、という話です。投資家としても、この爆落加減では「騙された!」と言いたくなるような気分でしょう。

 しかも、値下がり後の配当利回りは、今や実質3.16%。9月に出した10年間の社債の利回りが3.15%だったのと比較しても、施策としては意味がなかったといえます。

 他にも似たようなケースがありました。いやもっとダメージが大きいかもしれません。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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