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ロッテは日本企業、それとも韓国企業?

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2010/11/03 10:30

日本と韓国両方で存在感を発揮するロッテだが、日本企業なのか、それとも韓国企業か。ロッテの成長の陰には、戦後の日韓の歴史が影響していた。

 チューインガムをはじめ、チョコレートやアイスクリームなどで有名な「ロッテ」。一方、韓国でもロッテホテルやロッテ百貨店など「ロッテ」と名が付く企業がある。インターネットの質問サイトなどでも「ロッテは日本企業か、韓国企業か?」といった質問が挙がることがあるが、実際はどうなのだろうか。

 もともと日本の株式会社ロッテは、在日韓国人である重光武雄氏(現会長、韓国名: 辛格浩)が1948年に創業。重光氏は1922年、韓国の慶尚南道蔚山(キョンサンナムド・ウルサン)で生まれ、1942年に関釜連絡船に乗って日本に渡り、新聞・牛乳配達などをしながら、早稲田実業学校で学んだ。

 その後、重光氏は石鹸、ポマードなどの製造販売業を経て、終戦後に進駐軍が持ち込んだチューインガムに着目し、ガムの製造販売を開始。1950年代には、天然チクルを使用したチューインガムの製造販売を始め、1954年10月に「スペアミントガム」、1957年4月には「グリーンガム」を発売しヒット。これらは、現在まで続く人気商品となっている。その後、チョコレートやアイスクリームなども手掛け、日本国内の大手菓子メーカーとなった。

 一方、韓国では1965年の日韓国交正常化を経て、重光氏は日本のロッテの収益を資金に、1966年に母国である韓国に韓国ロッテグループを発足させた。ロッテ百貨店やロッテホテルなどのサービス業を中心に、テーマパークのロッテワールドも展開。現在は、40兆ウォン(約3兆円)の規模のロッテ財閥を形成するまでに至っている。

 韓国への進出当時は、韓国内で「在日韓国人が祖国の発展を支援しているのではなく、ただの日本企業の進出でしかない。日韓の経済的な格差を利用し、事業を拡大している」といった批判もあったという。また韓国のロッテ製菓は、1966年に発売されたグリコの「ポッキー」の模倣品とされる「ペペロ」を1983年にロッテが製造・販売するなど、日本で流行ったものを韓国に持ち込み、成功しているとの指摘もあった。

 ロッテグループは2007年4月より持株会社体制に移行。株式会社ロッテホールディングスを設立し、日本のロッテグループと韓国のロッテグループを統括している。日本のロッテは長男の重光宏之ロッテグループ副会長が、韓国のロッテは次男の重光昭夫同副会長兼千葉ロッテ球団オーナー代行が後を継ぐとみられており、創業者一族が日韓を股にかけ、実質的に支配しているようだ。

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