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日経平均は9300円~10300円で堅調
狙い目はエネルギー関連銘柄【11月相場予想】

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2010/11/11 09:00

 カブ知恵の藤井英敏が、その月の相場がどう動くか、データをもとに予測します。

10月の相場は、円高に苦しむ日経平均、ドル安を好感するNYダウ

 10月の日経平均は月間で166.9円(1.78%)下落しました。一方、10月のNYダウは、月間では330.44ドル(3.1%高)と、2ヵ月連続で上昇しました。この差は、外国為替市場で円が幅広い通貨に対して上昇したため、輸出関連株が下落し、日経平均の足を引っ張ったためです。

 円相場は8月以降、対ドルで15年ぶりの高値水準で推移し、1ドル=80円台を付けたため、主要企業は下期(2010年10月~11年3月期)の想定為替レートを円高方向に見直しています。下期の円相場が想定する水準で推移すれば、収益の目減りにつながるため、これが輸出関連株の下落要因になったのです。

 円高の背景は、11月2-3日のFOMCでFRBが大規模な追加金融緩和策に動くとの観測が根強く、ドルが対主要通貨で売られ続けたためです。しかし、米国では、この追加の大規模金融緩和への期待を背景に、余剰マネーがリスク資産である米国株式市場にも流入したため、堅調な相場になりました。まさに、円高に苦しむ日経平均、ドル安を好感するNYダウという構図でした。

月末の日経平均下落の原因は、11月上旬のイベント前の手仕舞い売り

 円高が嫌気され、月末にかけ、日経平均のテクニカルも悪化しました。10月28日時点の終値は9366.03円で、わずかですが13週移動平均線(28日現在、9369.47円)を割り込みました。従来、同線がサポートとして機能していましたが、週末29日は9202.45円まで下落し、同線を明確に下放れて10月の取引を終えたのです。

 なお、月末にかけて日経平均が弱含んだ要因は、円高だけでなく、翌週に、今後の相場の方向性を決める重要なイベントが目白押しだったことも影響しました。つまり、重要イベントを前に買いポジションをいったん閉じる動き(手仕舞い売り)が加速すると同時に、保険的なヘッジ売りも出たため、短期的に需給が悪化したのです。

 重要イベントとは、具体的には、2日の米中間選挙、2─3日のFOMC、4─5日の日銀金融政策決定会合、5─6日の京都でのAPEC財務相会合です。また、マクロ指標では、1日の10月米ISM製造業景気指数、3日の10月ADP全米雇用報告、10月米ISM非製造業景気指数、5日の10月米雇用統計でした。

 なお、2日投開票された米中間選挙で、富裕層への減税延長や規制緩和に前向きで、企業に優しい共和党が下院の多数派になりました。また、FRBは3日まで開催したFOMCで、11年6月末までに米国債6,000億ドルを購入する金融緩和策を決めました。購入規模は市場の事前予想の5,000億円程度でしたので、これをやや上回る規模で決着しました。(次ページへ続く)


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