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これが取締役の年俸の実態だ
国内大手企業60社「お偉いさんの懐事情」

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減額傾向が続く従業員の給与。では経営の舵取り役を担う社内取締役や執行役など、経営陣の年俸はどう推移しているのだろうか?(バックナンバーはこちら)

取締役の年収の実態

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長8億9100万円、ソニーのハワード・ストリンガー社長兼会長8億2500万円、北島義俊大日本印刷社長7億8700万円…。年俸が1億円以上の役員が明らかになり、その高額報酬ばかりに注目が集まっているが、全体の実態はどうなっているのか。取締役の懐具合を探ってみよう。

 現在のサラリーマンの給与を時給ベースで換算すると、およそ2400円になるのだという。10数年前は2500円前後だったというから、この10余年というもの、サラリーマンの給与は上昇するどころか、下降傾向を示しているというわけだ。

 日本を代表する某鉄鋼会社の年間ボーナス額が、今年度は115万円と2年前の220万円からおよそ半減になっているように、賞与カットが主な要因であること容易に想像がつく。製造現場などにおける残業時間の短縮による影響も大きい。

 減額傾向が続く従業員の給与。では、経営の舵取り役を担う社内取締役や執行役など、経営陣の年俸はどう推移しているのだろうか?

主要5社の取締役と従業員の年収推移

 10年3月期からスタートした年俸1億円以上の役員の個別開示だが、それ以前から経営トップの年俸を開示しているのがイオンと東京エレクトロンだ。

 イオンの岡田元也社長のそれは、06年度8400万円、07年度4400万円、08年度3900万円、09年度5300万円で推移。東京エレクトロンの東哲郎会長の同期間における推移は1億7200万円、1億9200万円、7500万円、9300万円。

 2人とも、09年度は08年度比でアップだが、4年間の流れでは大幅な減少。取締役の年俸も一般従業員をはるかに上回る減少になっているようだ。

 さらに具体的に見てみよう。経営トップが8億円台だった日産自動車とソニー。さすがに取締役・執行役1人当たりの平均も億円ベースで推移しているように破格の報酬だが、金額のダウンは避けられなかった。とくに、ソニーの09年度1億9400万円は、07年度4億円超のおよそ半減。業績連動報酬の総額が6億円ほど減額になっているほか、定額報酬総額もダウンしたことによる。

 一方、ブリヂストンと三洋電機の09年度取締役平均年俸は、07年度比ではアップになっている。2期連続ダウンで1億円台から大きく割り込んだトヨタ自動車とは対照的だ。

 ちなみに、取締役・執行役の平均年俸を従業員の平均給与と比較すると、ソニー14~41倍、日産33~39倍、トヨタ9~14倍、ブリヂストン7~10倍、三洋4~6倍といったところだ。

従業員の年収は下がっているのに、取締役の年俸は年々上昇

 ソニーや日産、トヨタ、ブリヂストンといったグローバル企業に対して、内需型の企業はどうだろうか。(次ページへ続く)


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