MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

もっと観光収入で潤える日本
英語・中国語対応の前に課題も

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2010/12/11 18:00

訪日外国人旅行者を将来的に3000万人にするべく、日本は外国人観光客誘致に本格的に動き出している。とはいっても日本側の受け入れ体勢が整っていないところも数多い。

 MasterCardが海外旅行におけるアンケートを実施した。アジア、太平洋地域の回答者で今後半年以内に海外旅行を計画している人は約4人に1人。最も人気のある海外旅行の渡航先は日本(26%)、中国(21%)、オーストラリア(19%)と発表した。

 他国の旅行者から熱視線を浴びている観光地としての日本。だが、訪日旅行者数は人気とは裏腹の数字だ。

 観光庁は本年度までに訪日外国人旅行者(インバウンド)を1000万人にする目標をたてている。2013年までにタイの観光客数と同等の1500万人、2019年までにドイツと同等の2500万人、将来的には英国と同等の3000万人を目指している。しかしながら2008年に日本を訪れた外国人旅行者は約835.1万人。反対に同年、海外旅行をした日本人は約1599万人。比較すればその少なさがより際立ってくる。同庁が発表している2008年の外国人旅行者受け入れ数国際ランキングで日本は28位(アジアで6位)とふるわない。出国旅行者数では世界15位(アジアで2位)。

 外国人観光客を積極的に受け入れ、観光収入増を声高々にPRしていても、各地域、各店で外国人観光客の受け入れ体勢に差があるのが実態だ。

 例えば秋葉原はもはや外国人の観光スポットとして言わずもがな。店先には日本語だけでなく、英語、中国語の文字がおどる。9日からは秋葉原観光推進協会が家電量販店のソフマップと提携して、外国人観光客向けの情報センターを開いた。秋葉原ツアーを実施したりアキバカルチャーを紹介する。

 しかし京都、浅草、富士山、日光、北海道など外国人に人気が高い日本の観光地は数多く存在する。今後は浅草に近いスカイツリーも人気となるだろう。観光地のレストランやカフェでは外国語メニュー不対応だったり、外国語を話せるスタッフが不足しているなど各地域、各店舗にばらつきがある。訪日外国人旅行者を受け入れる土壌が完璧に整っているとは言いがたい。

 では、買い物の面ではどうか。訪日外国人旅行者で今後大幅増を見込める国がある。それはもちろん中国だ。ビザ緩和の影響で中国人旅行者の増加が見込まれるため、JCBは中国人からもショッピングエリアとして人気の原宿・表参道で銀聯カード加盟店を拡大している。2011年1月よりJCBネットワークを経由した銀聯カードの取扱いを開始、3月までに300店舗への導入を見込み、2014年3月末までに全国の銀聯カード導入加盟店数4万店を目標とする。銀聯カードといえば発行枚数20億枚とケタ違い。中国人のショッピング意欲は凄まじいし、決済のインフラ整備は非常に重要と言える。


 魅力ある日本を外国人にももっと知ってもらうためには外国語の問題のみならず、ベジタリアンが多かったり、宗教の関係で食べられる肉の種類に制限がある人がいるなど彼らの文化をきちんと理解することも必要。そしてそれぞれの観光地に反映させていくことが重要である。観光立国日本に向けていざ。

【関連記事】
これが取締役の年俸の実態だ 国内大手企業60社「お偉いさんの懐事情」
年収3700億円のヘッジファンドマネージャー 史上最高年俸を叩き出した「仰天の投資手法」
赤字なのになぜ外国人経営者は破格の高額報酬を受け取れるのか
未来永劫に続く負のスパイラル「富裕者天国」と「貧困者地獄」

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5