MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

はみ出し銀行マンの投資相談室 Vol. 40
「ズバリ今は、不動産の買い時ですか?」

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2010/12/16 10:00

はみ出し銀行マンの横田濱夫氏が、悩めるMONEYzine(マネージン)読者の投資相談に答えます。投資相談 Vol. 40は、「再び不動産ブームが来るのか」と気になっている読者からの相談です。(バックナンバーはこちら)

今月の読者からの投資相談 Vol.40

 ここ数年、FXを中心に投資してきました。今回うまく円安に振れてくれたおかげで、思わぬ利益を手にすることができました。これまでの損失を差し引いても、約6000万円の利益。ここでいったん、FXなどのハイリスク投資は中止しようと思っています。安定的な、自動的にインカムゲインが入る形ということで、今、考えているのが賃貸物件の購入です。巷では金持ちの中国人が、日本の不動産を買いあさっているそうじゃないですか。私が住んでいる八王子の周辺では、6000万円あればなんとか中古アパート一棟が買えそうです。ズバリ今は、不動産の買い時ですか? 再び不動産ブームが来ると思われますか?(契約社員 男性・31歳)

はみ出し銀行マン・横田の答え

 結論からいえば、来ると思うよ。株と同じで、すべての投資対象は順繰りでブームがやってくるんだから。

 都心5区あたりの地価は、1年も前に底を打ち、もはや完全に値上がり状態にあるのはご存知だろう。去年、一昨年には、損を承知で保有物件を売り急いでいた外資系ファンドが、早くも買いに転じている。

 外国勢だけでなく、日本勢も参戦中。不動産業者意外にも宗教法人、学校法人など、カネのあるところが軒並み物色している。

 現に私立大学の買い意欲は旺盛で、「キャンパス都心回帰」の名の下に、法政、専修、中央、東京理科大など、今や大学勢は不動産需要の一大勢力だ。

高級住宅地のざわめき

 都心の地価動向はわかったとして、じゃあご質問者が狙っている住宅地はどうか? 都心の次は、同じ住宅地の中でも、まず城南地区へ地価上昇が波及する。具体的には、目黒区、世田谷区といったあたりだ。

 で、その城南地区が、ここ3~4ヶ月で、だいぶ状況が変わってきた。それまでは売り物件が出ると、たいていは仲介に回されていた。よく不動産屋のチラシなどに載っているアレね。業者の買い取りではなく、単に3%の媒介手数料を取って、他のエンドユーザーを探そうというやつ。

 ところが最近では、めぼしい物件が出ると、売却を依頼された不動産業者が仲介へ回さず、さっさと自分で買い取ってしまう。なぜ買い取るかというと、セコく仲介手数料を稼ぐより、1割、2割増しの価額で転売したほうが得だ、と踏んでいるからだ。

公示価額は関係ない!

 実際、買い取った物件が、アッという間に売れてしまう。それだけ需要が大きい証拠であり、イコール、値上がり基調にある、といえる。

 公示価額や路線面では、まだ値上がりの数字は出てなくとも、あんなものは後追いのデータだから関係ない。実勢価額はもっとずっとすばしっこく、公示価額が騰がってから手を出したんでは、高値掴みになりかねない。

金融庁のゴーサイン

 ま、業者の買い取り攻勢には裏があって、目下、金融機関が不動産業者への融資姿勢を強めている。カネ余りで、他に貸す先もなく、お目付け役の金融庁も「いいよ。黙っててやっから、貸しちゃえ貸しちゃえ」という方針なわけだ。

 いわば、お上(かみ)の暗黙のゴーサイン。このフラッグが振られた後は、たいてい地価は上昇するお約束になっている。

 問題は、城南地区だけでなく、そのまた周辺の住宅地にまで地価上昇が広がるか、ということだろう。(次ページへ続く)


  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5