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日経平均はなぜ上昇しているのか
日本株が月間で世界No.1の上昇を見せたワケ

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2010/12/15 14:00

11月の日経平均株価は、月間で700円以上も上昇。上昇率は約8%に達した。なぜ日本株は買われたのか?

外国人の逆トレードで日本株復活!

 11月の日経平均株価は、月間で700円以上も上昇。上昇率は約8%に達した。11月に限っていえば、日本株が世界ナンバーワンのパフォーマンスになったのである。

 成長期待もなく、政治も混迷。円高に弱いうえ、ゼロ金利、そしてデフレである。「この国の株を好んで買うのは誰なのか?」という気もしなくはないが、投資主体別の売買動向を見る限りは「外国人投資家」が買ってくれたようである。

 この外国人投資家による買い、いったいどういった意図があるのか。「これまでアンダーパフォームしてきた日本株に見直し買いが入った」「世界の株価指数の動きと比べれば、日本株が消去法的に選ばれた」といった解釈も聞かれるが、その真相は単純。大半は「アンワインド(unwind)」によるものである。

 アンワインドとは「巻き戻す」という意味で、これまで売っていたポジションがあれば、このポジションを買い戻すことで解消する。逆に買っていたポジションがあれば、売ることで解消し、カセットテープでいうところの「巻き戻し」に相当する取引だ。

これまでの外国人投資家は、どうしていたか? 端的にいえば「日本株は売っていた」のである。8月の下旬、FRBのバーナンキ議長が追加の量的緩和を示唆する発言をしたことで、ヘッジファンドを中心とする外国人投資家は「ドル売り・円買い」「新興国株買い・日本株売り」の大規模なポジションを組んでいた。これが、11月までの強烈な円高や、中国・インドに比べた日本株出遅れの直接的な背景といえる。

 ただ、11月3日に正式に追加の量的緩和第2弾が発表されると、材料出尽くしの形になって、これまでの逆トレード(アンワインド)が炸裂する格好になった。つまり、「ドル買い・円売り」「新興国株売り・日本株買い」である。

 11月を決算締めとするヘッジファンドが欧州勢に多かったこともあり、一気に利益を確定させていった結果、日本株が押し上げられたというカラクリだ。つまりは、日本株を評価したわけでも見直したわけでもなく、「評価していないから売っていた日本株を、利益確定のために買い戻した」という投資行動で買いが入ったというわけだ。

新規の買いも入っていた可能性大

 ただ、一部では「アンワインドだけではなく、海外勢からのニューマネーによる買いも入っていた」とも聞かれる。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 真行寺(シンギョウジ)

    兜町の人脈拡大を真面目に行なっている。金融業界の裏事情に精通し、一部のファンから熱烈な信頼を受けている。

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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