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エンタメ業界ヒット商品の共通点は「リアル」
任天堂は3DSにどう活かすか

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 現在、日本経済において「デフレ」が問題だといわれている。しかし、オリエンタルランドはチケット料金の値上げを発表するなど、「デフレ」の世の中でも価格の上昇が生じているケースが散見される。それらに共通する1つの要因は『リアルな接点』と考えられる。バーチャルな世界のゲームにおいても、『リアルな接点』がヒットを生み出している。これらを踏まえ、ニンテンドー3DSのヒットの可能性について考えてみたい。

オリエンタルランド、このデフレ下でチケット料金の値上げの背景

 オリエンタルランドは2011年4月23日からのチケット料金値上げを発表した。1デーパスポートの大人(18才以上60才未満)の料金を現行の5,800円から6,200円に、中人(12-17才)は5,000円から5,300円に、小人(4-11才)は3,900円から4,100円に、シニア(60 才以上)は5,100円から5,500円にそれぞれ値上げする。

 2011年は1月24日には、東京ディズニーランドに新規アトラクション「ミッキーのフィルハーマジック」、4月15日からは「シンデレラのフェアリーテイル・ホール」がオープン予定。東京ディズニーシーにおいては、4月23日より「ファンタズミック!」がスタート予定。これらの新規アトラクションの導入を機にチケット料金の値上げに踏み切ったものと推測される。

 しかし、これまでのトレンドをみると、チケット料金を上昇させなくとも、ゲスト人1人当たりの売上高は増加しており、11/3期にはさらに増加すると見込まれる。この上昇は、物販の単価上昇によってもたらされている。

 「ダッフィ」と「シェリーメイ」というぬいぐるみの人気化がこれを支えているものとみられる。「ダッフィ」は、東京ディズニーシーでしか購入することができないという希少性が付加価値を生み出しているといえよう。現在では、「ダッフィ」のショーも行われており、リアルな接点を創出している。

 一方で、11/3期は入園者数も増加する見通しで、価格の上昇と数量の増加が同時並行で生じている。供給過剰の中で、数量を維持するために価格の引き下げ圧力が高まっている「デフレ」とは対照的だろう。(次ページへ続く)


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