仕掛け、手仕舞い、分散の3つがそろってこそ「儲かる売買ルール」だ
今回の連載では、売買ルールのカスタマイズの大切さについて述べたいと思います。まず、売買ルールは、以下の3つから構成されます。
- 仕掛け
- 手仕舞い
- 分散
それぞれ意味は言葉の通りですが、念のため説明しておきましょう。
“仕掛け”とは、チャートが狙い通りの形になった時にポジションを保有すること、“手仕舞い”とは保有しているポジションを決済すること、“分散”とは、銘柄や比率などを複数パターン用意して、資産を分けて投資することを意味します。
- 仕掛け……チャートが狙い通りの形になった時にポジションを保有すること
- 手仕舞い…保有しているポジションを決済すること
- 分散………銘柄や比率などを複数パターン用意して、資産を分けて投資すること
世間では、仕掛けルールのみが着目され、手仕舞いと分散がおざなりなっている場合が多いのですが、売買ルールは、この3つがそろってはじめて最適なものとなるのです。
手仕舞い・分散方法、いつも同じじゃないですか?
手仕舞いと分散がいかに重要か、例をお見せしましょう。以下は、ある逆張りルールの資産曲線です。少し極端な例ではありますが、左図は手仕舞い・分散カスタマイズ前、右図はカスタマイズ後になります。

手仕舞い・分散をカスタマイズすることで、一見使えなさそうに見える売買ルールが一転、使えるルールへと変化することがおわかりいただけると思います。
売買ルールには、それぞれ固有の特性があります。にもかかわらず、手仕舞い・分散の方法は、いつも同じという人が少なくありません。売買ルールの特性にあわせて、最適な手仕舞い・分散方法を取りましょう。そうすることで、売買ルールのポテンシャルを最大限に高められます。
次ページからは、具体的な売買ルールを挙げて、最適な手仕舞い・分散方法の考え方について述べていきます。(次ページへ続く)