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赤いハゲタカに助けられた日本株
大株主に躍り出た中国系ファンドの狙いとは

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2011/01/14 10:00

チャイナマネーが日本株を尋常じゃないほどに買い集めている。昨年9月末時点で、3つの投資ファンドだけで東証1部上場85社の大株主(10位以内)になっていたのだ。(バックナンバーはこちら)

卯年は相場も「跳ねる」―勝率8割のジンクス

 2010年の株式市場。いろいろあったが、日経平均株価は10228.92円(大納会終値)で着地した。

 終盤持ち直したため肌感覚的には強い1年だった気もするが、年間で見た騰落率は小幅ながらマイナス。2009年の大納会終値(10546.44円)と比べて300円程度下げているのだ。

 さすが成熟国日本、株式市場も結局はマイナス成長である。「日本株に投資するぐらいなら、成長に期待できる中国やインド株のほうが魅力的」という発想はやはり正解なんだろうか?

 日経平均株価の上下値幅は2612円(11408円-8796円)で、これは2004年の1896円に次いで、バブル崩壊後では2番目の狭さである。年間でマイナスということは、長期投資で年初から持っていればマイナスというわけ。かといって短期投資でも、値幅が狭いため利益が出しにくい。「長期投資、短期投資のどちらにも向かない」のが日本株市場なのではないだろうか…。

 さて、2011年相場。今年の干支は卯(うさぎ)で、毎年この時期恒例で登場するのが干支を使った相場の格言だ。相場の格言では「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)跳ねる」とあり、卯(うさぎ)は「跳ねる」とある。ピョンと上に向かってジャンプするイメージとすれば、非常に縁起が良さそうな雰囲気だ。

 実際に検証してみると、日経平均株価として比較できる1949年以降の卯年(計5回)は、1951年が前年比+63%、1963年が同-13.8%、1975年が同+14.2%、1987年が同+15.3%、1999年が同+36.8%で4勝1敗(勝率8割)となっている。

 平均の騰落率は+23%で、辰(たつ)、子(ね)に次いで12支中3番目に強いという実績のようだ。単なるジンクスだが、何だか期待したくなる成績といえなくはない。

 しかし、例えばあるプロ野球の球団が、「卯年に過去8割の確率で優勝しているから、今年こそ優勝しそう」なんて考える人間はいるだろうか? 株の世界では、なぜか証券会社の専門家までが真顔で「卯年だから株高に期待」などと言っているが、こんなものは失笑すべきだろう。そんなアホな…の世界である。

海外勢が2年連続買い越し、注目は中国勢

 さて、2010年の株式市場だが、ひとまず誰が買ったのかを振り返ってみたい。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 真行寺(シンギョウジ)

    兜町の人脈拡大を真面目に行なっている。金融業界の裏事情に精通し、一部のファンから熱烈な信頼を受けている。

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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