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お墓を持たずにネットでお参り
「ネット墓地」に対するユーザーの意外な反応

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2011/01/23 16:30

お墓や遺影、戒名、生前の写真がパソコンや携帯電話の画面にあらわれる「ネット墓地」がまだ利用者は少ないが画期的な試みとして注目を集めている。

 お墓参りの新しい形が徐々に広がりつつある。お墓や遺影、戒名、生前の写真がパソコンや携帯電話の画面にあらわれる「ネット墓地」だ。お寺に足を運ばずにお参りすることができるとあって、高齢者や遠方に住んでいてお墓参りに行きにくい、子どもがいないため実際のお墓だと今後の管理が難しいという人には嬉しいサービス。まだ利用者は少ないが画期的な試みとして注目を集めている。

「ネット墓地」を始めたのは東京・巣鴨にある功徳院・すがも平和霊苑内。同寺は墓前に設置されたテレビ画面に戒名や故人の写真を映しだしてお参りすることができる電脳墓~翔天~も考案している。また、方等院(愛知県名古屋)には実際にあるお墓をネット上でお参りしたり、葬儀や法事にパソコンを通じて参加できるサービスがある。

 ネット社会が生んだ柔軟な発想のユニークな試みだが、ネットユーザーの反応は意外にもおおむね好意的だ。「実際のお墓にはなかなか行けないし頻繁にお参りできるほうがいいかもしれない」「場所を取らなくていいかも」などや、「生前書いていたブログで故人をしのぶことも今では多いようなので、今後増えていくサービスかもしれない」というコメントも。

 しかし、当然、新しい試みには反対意見がつきもので、「サーバーが飛んだらどうするんだ、バックアップの面はどうなのか」「やはりお墓は実際に行くものでしょ」などや「情緒に欠け、抵抗がある」といった反応もみられた。

 遠方からだとお墓参り自体が難しく、高齢者にとってはなおのことだ。都心には土地がなく新規にお墓をたてることも難しい。さらには少子化でお墓を管理していくことも困難な世の中になっている。様々な事情でお墓参りが困難な人にとって「ネット墓地」という選択肢が用意されているのは頼もしい。海外でも交通事情・墓不足の理由で日本よりも「ネット墓地」が広がっている。将来的に「ネット墓地」が市民権を得るのか否か、今後の経過を見守りたい。

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