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デマ、誹謗中傷を原動力とした藤田田の成功哲学
日本マクドナルドの創設者のDNA

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「怪物」の異名をとった藤田田と恵まれない境遇から抜け出し、成功を収めた天野雅博。生い立ちや経歴は異なるが、共通する破天荒な成功哲学が垣間見える。(バックナンバーはこちら)

ハンバーガーの世界記録達成にやっかみが殺到する

 日本マクドナルドの創設者、藤田田は1971年7月20日、銀座三越の1階にマクドナルドのハンバーガー1号店をオープンさせて大人気を呼び、大きな売上げをあげた(前回記事参照)。開店前、藤田の「大風呂敷」に半信半疑だった米国の本社も、その実力を認めざるを得なかった。

 その後、売上げは驚異的に伸びて、開店1周年を迎えて1日の売上げ222万円を達成する。これは、当時のハンバーガー店1店舗の1日の売上げの世界記録であった。それまでの記録は、米国のミネソタ州にあるハンバーガーレストランが出した209万円だったが、この金額は、ハンバーガーの本場である米国で、年間百億円以上の宣伝費を費やしての記録であった。

 ところが、藤田はパン食の習慣のない東洋の国で、しかもテレビ宣伝はおこなわず、開店わずか1年という短いサイクルの中での記録達成であった。

 しかも、その8ヵ月後には記録を更新して、1日の売上げ293万円をたたき出すことになる。もはや米国の本社では藤田を知らぬ者はおらず、こぞって本社の幹部が視察に現れるようになったという。

 その一方で、日本国内ではその成功を評価されながらも、ハンバーガーという異文化が蔓延することによる軋轢で、マクドナルドを妬む者まで現れる。

「日本人の美徳は、座って静かに食事をとるところにある。ところが、マックは立ち食いで、歩きながら食べる者もおり、その美徳を損ねることになる。日本文化を冒涜する食習慣だ」といって、あからさまに批判する評論家や料理家が現れた。

 単なる中傷としてすますにはことが大きくなりすぎたので、藤田はいろいろな機会に「食事にパン食や米食があるように、その飲食スタイルもいろいろあったほうがよい」と反論する。しかし、本心では、「外食では立ち食いスタイルが本流になる」という自負もあったろう。

いわれのないデマと誹謗中傷を原動力とする

 こんな批判はかわいいもので、さらに誹謗中傷としか考えられないものも出てきた。
 それは、「マックは牛肉ではなく、猫の肉を使っている」というものだった。(次ページへ続く)


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