MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

情勢が緊迫するエジプト
近年日本との関係深まり、貿易額急増していた

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2011/02/04 16:30

エジプトで反政府デモが勃発し、その勢いが拡大の一途を見せている。近年、日本はエジプトと関係が深まっており、この情勢は対岸の火事ではない。

 政府デモなど、エジプト情勢の緊迫化を受けて、日本の外務省は1月29日、エジプトへの「渡航の延期」を呼びかける危険情報を発出した。また31日には、エジプトにいる邦人を国外に移送するためのチャーター機をエジプトに送った。民間でも、日本の旅行代理店各社がエジプト行きのツアーを一斉に中止するなど、その対応に追われている。

 エジプトといえば、ピラミッドなどの歴史遺産の観光といったイメージが強く、経済面などはあまり知られていないが、実は日本との関係は近年深まっている。

 エジプトの面積は、約100万平方キロメートルで日本の約2.6倍、人口は7,785万人(2007年人口調査)。外務省によると、日本は1936年にカイロに公使館を設置し、1954年大使館に昇格。以来エジプトと良好な関係を維持しているという。また、2002年の邦人渡航者は5万人台だったが、その後、徐々に増加。大部分を観光客が占めており、2009年は約9万人となった。一方、2007年の日本へのエジプト人渡航者数は、約3500人。

 両国間の首脳レベルでは、2003年に小泉総理、2007年5月に安倍総理がエジプトを訪問しており、エジプト側もムバラク大統領が過去4回訪日。自民党政権化では、閣僚レベルや政治家の要人の往来も頻繁に行われていた。

 エジプトの経済規模は、2009年のGDPが約1879億ドル(約15.4兆円)で、これは静岡県とほぼ同じ経済規模。特に貿易分野では、両国の貿易量は、近年増加傾向にある。エジプト側からの輸出額は、2005年に天然ガスの対日輸出が開始されて以降、大幅に増加し、2008年の輸入額は1653億円となった。これは2001年度の93億円と比較すると、10倍以上増加していることになる。

 また日本からの援助は、2008年度までの累計で、有償資金協力が5392億5500万円、無償資金協力は1447億9300万円、技術協力(JICA実績ベース)が572億6500万円となっている。

 最近では2010年3月に「ガルフ・エル・ゼイト風力発電所建設計画」のため、約388億円の円借款供与を調印。電力不足と同時に大気汚染の問題を抱えるエジプトは、この計画で、電力供給量の増加、化石燃料使用抑制による大気汚染の緩和、及び温室効果ガス排出抑制による温暖化の緩和が期待されていた。

 日本との関係も伝統的に良好で、貿易も活発化しているエジプト。国内情勢の沈静化と安定した新体制の確立が望まれる。

【関連記事】
おしゃれなふんどし「しゃれふん」で世界を目指す 広告・SEO一切ナシで目立つ方法とは?
「香川を代表する讃岐うどんの老舗として、安売りはできない」 ネットショップ開設19年、うどん本陣山田家の今後の戦略
「10分完売のチョコレートビールをきっかけにネットショップに力を マニア向けから一般の人にもわかりやすく」
食品と電報の掛け合わせアイデア商品『マシュマロ電報』が大ヒット!軌道に乗るまでわずか3ヵ月の秘訣とは
日本の一級品を世界へ!グローバルECサイト「MONOHUB」、たった3人の起業物語

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5