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車の盗難、泥棒、恐喝に遭った時の税金処理
雑損控除で被害を軽減しよう

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2011/02/15 10:00

盗難や窃盗などは誰でも被害に遭う可能性のある事件だ。今回はそうしたケースの被害を少しでも減らすための節税テクニックを伝授します。(バックナンバーはこちら)

盗難されてもへこまない!もしかしたらラッキーかも

 第1回では、源泉徴収票の見方を覚えていただき、所得控除と税額控除の説明をした。今回は、所得控除のうち、もしも被害にあってしまった時の雑損控除を紹介する。

 前回に引続き、マネージン太郎さんに登場していただこう。彼の経験を通して、節税についていろいろ学べるはずだ。当のマネージン太郎さんにとっては災難続きになってしまうのだが…。

盗難でへこんでいる場合ではない。すぐに必要な対応を!

 マネージン太郎さんは、休日を利用して彼女とドライブに行く予定だった。前日には、ご自慢のスポーツカーの洗車もすませドライブの準備は万全である。

 ドライブの当日、彼女を迎えに行くために駐車場へと向かった。そこで悲劇は起きた。なんと駐車してあるはずの車がないのである。そう、ピカピカに洗車した車が盗まれてしまっていたのだ。あたりには割られた窓ガラスが散乱しており生々しい犯行現場だけが残っていた。

 盗難被害にあい呆然と立ち尽くすマネージン太郎さんはなんともかわいそうであるが、ここは税金という視点から車両の盗難を考えてみる。

 税法では、「雑損控除」という所得控除が存在する。雑損控除は、災害または盗難もしくは横領によって、要件を満たす資産に損害を受けた場合などには、一定金額を所得控除することが可能だ。

 今回のマネージン太郎さんの場合は雑損控除をうけられるだろうか。自動車が盗難されているので当然、税法上の救済により雑損控除が受けられると思う方も多いかもしれない。しかし、雑損控除には「要件を満たす資産」が対象になっている。

 では、雑損控除の対象となる「資産の要件」とは何か。これは、日常生活に必要な住宅、家具、衣類などの資産であることを要件としており、逆に日常生活に必要でない別荘や事業用の資産、必要であったとしても1組または1個の価額が30万円を超える書画、骨とう、貴金属などは対象とならない。

 したがって、マネージン太郎さんの場合はご自慢のスポーツカーという趣味娯楽のために所有している資産となり、日常生活に必要のない資産に該当するので、盗難にあってしまったが、雑損控除の対象にはならないのである。

 もし、スポーツカーという趣味娯楽のための自動車ではなく、もっぱら通勤のために使用している自動車であれば、警察への被害届などを準備して確定申告することで雑損控除が受けられたのだが、何とも気の毒である。

ついつい飲みすぎて恐喝にあってしまった

 先日の愛車の盗難で気を落としていたマネージン太郎さんだが、彼女とデートすることで元気を取り戻していた。今夜も彼女と居酒屋でデートするそうだ。

 都内のおしゃれな居酒屋でデートをしていると、ついつい楽しさのあまりお酒がすすみ酔っ払ってしまった。その結果、マネージン太郎さんはほろ酔いを通り越し泥酔してしまった。

 お酒のせいか会話の声が大きくなり、隣に座っていた若い男性と口論になってしまった。(次ページへ続く)


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