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売買ルール、検証で痛い目をみないために 
資産グラフ、単利・複利運用の基礎を押さえよう

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2011/03/30 09:00

資産グラフを読む際に押さえておきたい4つのポイント

資産グラフを読むポイント3:資産曲線が長期間落ち込んでいないか?

 一見右肩上がりで、素晴らしい資産曲線でも一部をよく拡大してみると、資産が落ち込んでいる期間(ドローダウン期間)があることがわかります。

 以下の図は、先に出した資産グラフの2007年後半から2008年前半までを拡大したものです。

 ドローダウン期間が短ければいいのですが、1年、2年など長期間になると、現実には使えない売買ルールとなります。タイミングが悪ければ向こう2年間は資金が増えない可能性がある売買ルールなんて、とても運用できませんよね。

 このように、いくら右肩上がりの資産曲線でも、実際には運用が難しいというケースもあるのです。

資産グラフを読むポイント4:長期間取引していない時期はないか?

 以下の図をご覧ください。なにやらカクカクしてますが、一応上昇している資産グラフになってます。

 よく見れば大きなドローダウンが少なく、厳選されたタイミングでのみエントリーしていますね。取引回数は少ないけどリスクは低くていいルールじゃないかと思う方もおられるかもしれません。

 しかし、実はこれ、フィルターと呼ばれる最適化が過剰に施された売買ルールの資産グラフとなります。これはどういうことかというと、損した取引を省くための条件を大量に追加した、都合の良すぎる売買ルールの運用結果なのです。未来でも確実に損失取引を避けるような条件をつけることはできませんので、現実に同じような成績を出すことはほぼ不可能です。

 過去の損する時期に取引しないルールにするのは簡単です。しかし、それで未来の○○ショックからも必ず逃げることができるかというと、答えはNoです。○○ショックの時期も取引を重ねて、それでも一定の損失に収まるようにリスク管理した売買ルールであることが、長期間安定して運用するためには重要な要素なのです。

 過剰にフィルタリングされた資産グラフは、取引回数が少ないので、長期間取引していない時期が続きます。その結果、資産の変化が少なくなり、資産曲線がカクカクとなっていくのが特徴です。あまりにもシグナルが出ないため、運用には相当な根気が必要ですので、注意してくださいね。


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著者プロフィール

  • 船越 英和(フナコシ ヒデカズ)

    有限会社ツクヨミ 代表取締役。
    1970年生まれ。ゲームソフトのプログラマー、Windows用パッケージソフト開発、組み込み系エンジニアを経て、2005年に有限会社ツクヨミを設立。 本業のソフトウェア開発経験と、趣味である投資経験を生かし、2008年からシステムトレードソフト イザナミ の販売を開始。 2010年、大手証券会社プログラムトレーディング部門への導入、公立商業高校への投資教材としての納品を実現。
    システムトレードという素晴らしい投資手法を世に広めるために鋭意活動中!

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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