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売買ルール、検証で痛い目をみないために 
資産グラフ、単利・複利運用の基礎を押さえよう

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2011/03/30 09:00

実運用はぜひ複利で、ただし検証はかならず単利で

 しかし、資金管理ルールの検証時となると話は変わります。結論からいいますと、検証時には複利は利用してはいけません! なぜなら、複利では利益も運用に回すため、過去利益が出たか損失なのかによって、未来の投資効率が大きく変わってしまうからです。

 例えば、以下の図をご覧ください。先ほどの説明に使ったものとは違う売買ルールですが、2つとも運用方法を単利/複利に変えただけの資産曲線です。

 複利運用では右肩上がりを続けているのに対し、なんと単利運用では、2007年からまったく伸びていません。これは、2007年時点で複利運用の場合3,000万円で運用できるのに対し、単利運用の場合は500万円で運用しているからです。つまり、この時期の運用金額の差が、2007年を乗り越えるか乗り越えられないかの違いとなっているのです。

 この事実を知らずに、もし500万円をこの売買ルールで複利運用しようとして、いきなり2007年以降のような相場が訪れると、3年経過してもまったく資金が増えないという事態に直面します。

 検証で大事なことは、どの時期から始めても安定した成績が出せるような条件を探し出すことです。実運用では複利を利用して利益を増やすことも大事ですが、検証の段階では「単利で安定した資金管理ルール」を探し出すことを優先してくださいね。


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著者プロフィール

  • 船越 英和(フナコシ ヒデカズ)

    有限会社ツクヨミ 代表取締役。
    1970年生まれ。ゲームソフトのプログラマー、Windows用パッケージソフト開発、組み込み系エンジニアを経て、2005年に有限会社ツクヨミを設立。 本業のソフトウェア開発経験と、趣味である投資経験を生かし、2008年からシステムトレードソフト イザナミ の販売を開始。 2010年、大手証券会社プログラムトレーディング部門への導入、公立商業高校への投資教材としての納品を実現。
    システムトレードという素晴らしい投資手法を世に広めるために鋭意活動中!

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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