MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

資金不足に悩む同窓会の打開策となるか
「制服版リカちゃん」販売、全国に広がる

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2011/03/12 14:30

 少子化や不況などを背景に、同窓会運営に逆風が吹いている。同窓会の主な活動には総会の実施や会報誌の発行などがあるが、これらの財源となるのが卒業生からの会費と寄付金だ。

 しかし近年は、同窓意識の希薄化が進むと同時に、個人情報保護の観点から名簿の発行に抵抗を感じる人も増えていることから、同窓会への入会率が低下し、会費収入は減少傾向をたどっている。資金難にあえぐ同窓会が増える中、母校の制服を着たリカちゃん人形の販売で、同窓会活動の活性化を目指す動きが全国に広がってきた。

 学校版リカちゃんを手掛けるのは、同窓会の名簿作成や記念事業などを請け負うサラト(兵庫県姫路市)。制作はリカちゃんの製造元であるタカラトミーに依頼している。人形のサイズは約20cmで、夏服・冬服・合服と着せ替えが可能だ。

 過去に制作の依頼を受けた高校は、女子高からの共学化により、昔の制服デザインを再現した福島県の安積黎明高等学校や、創立110周年の記念として制作した栃木県の栃木女子高等学校など、女子高を中心に全15校にのぼる。なかには森村学園高等部(神奈川県横浜市)のように、販売価格の中に寄付金が含まれているケースもある。

 販売対象は卒業生や在校生に限られ、個人の申込はできない。価格は送料込みで1体6000円前後と決して安くはないが、どの学校も予約受付と同時に注文が殺到し、売れ行きは好調だという。「子どもの頃に憧れたリカちゃんと同窓生になりたい」「制服を手元に残したい」といった卒業生の他、母校に娘を入学させたい母親が合格祈念として購入する人もいた。

 学校版リカちゃんの人気を支えるのは、忠実に再現されたリアルさにあるようだ。リカちゃんといえば金髪のロングヘアーでおなじみだが、学校版リカちゃんでは髪の色や長さやスカート丈も校則通りの模範生。襟の形やボタンの数まで忠実に再現する一方、襟や校章は実際よりも大きくするなどの工夫で目立たせているという。

 これまでにも各同窓会では新規会員の獲得に努めてきたが、同窓会運営の中心は高齢者や中高年が多いため、若い卒業生へのPRとしては十分ではなかった。リカちゃん世代である30代、40代に向けて、学校版リカちゃんが同窓会入会のきっかけ作りとなるか。今後の経過を見守りたい。

【関連記事】
リストラの嵐吹き荒れる消費者金融業界 その経営状態と平均年収をチェック
3月に権利確定の優待銘柄も一挙紹介 株主優待をフル活用した節約旅行レポートも
FXから日経225先物取引へ民族大移動が起こるか
日米中で最も貯蓄率が低い日本 「具体的な人生設計がない人が多い」

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5