野村不動産は、東京都港区白金台の隣接する2棟の民間分譲マンション「白金台マンション」と「クラウン白金台」を共同で建て替えるプロジェクトを推進しており、このたび、建て替えに関する合意が得られたことから、解体工事に着手したと発表した。今後、敷地内に公園などを設けた総戸数191戸の34階建て超高層タワーマンションとして生まれ変わる。
このような民間分譲マンションの建て替えの話が持ち上がるのは、建物の老朽化が進み、耐震性が危惧されているからだ。今回建て替えが決まった「白金台マンション」は、築41年の古いマンションで総戸数91戸。建物の老朽化が進んでいたため、新たな耐震基準を満たした建物に建て替える話が何年も前から持ち上がっていた。
一方の「クラウン白金台」は築28年でそれほど古くないが、総戸数7戸と規模が小さい。こうした規模の小さいマンションは、老朽化が進むと建て替えのための費用負担が重くのしかかる。そこで先を見越して、規模の大きいタワーマンションに建て替える話に合意したとみられる。
建て替えによって増える90戸あまりの部屋は分譲され、建築費の一部に充てられる。また既存のマンションの区分所有者は、新しいマンションの部屋を等価交換で取得することになっており、少ない費用負担で新しい部屋を取得できるという。
都内はマンションやビルの開発が進み、すでに好立地の新築物件が少なくなっている。一方で東京オリンピック前後に建てられたマンションは、今ではなかなか手に入らない好立地にあるケースが多く、建て替えると高級マンションとして人気が集中するケースが多い。野村不動産が既に手がけた、昭和38年築のマンション「エンパイアコープ」は、「プラウド新宿御苑エンパイア」に生まれ変わった。「プラウド新宿御苑エンパイア」は、東京都新宿区の新宿御苑に隣接する好立地であることから、平均単価1億3000万円で即日完売している。今回の建て替えも、「白金台」という好立地にあることから、人気化することだろう。
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