JTBは、江戸の民話などをキーワードに、舞台公演や朗読教室を運営している「有限会社げんごろう」と共同で、墨田区のお寺で怪談を聞くイベント「怪談の夕べ」を企画したと発表した。
墨田区には古き良き歴史や文化が今もなお残っており、本所七不思議など多くの民話や伝説が伝わっている。こうした墨田に伝わる怪談を演目に盛り込み、区内の由緒あるお寺を舞台に、プロの役者による語りと生演奏で怪談朗読劇を行う。
公演は合計4回予定されている。7月22日は「隅田山 多聞寺」、23日は「柳嶋妙見山 法性寺」、8月19日と20日には「平河山 法恩寺」で、それぞれ19時から開演される。観劇料は2500円、ペアチケットは2名分で4000円。イベントを通じて墨田区が活性化すれば……、との思いも込められている。
こうした怪談イベントをツアーの中に盛り込み、参加者を集めている日帰り旅行もある。そのひとつが、「はとバス」が夏限定で販売する「講談師と行く怪談ツアー」。都内の怪談スポットや怪談にゆかりの場所を巡り、車内外で講談師による怪談ライブを楽しむことができる。
このツアーは10年以上前から行われているが、ツアー中に体調不良を訴える社員が出てきた。そこで、怪談ツアーで立ち寄る、四谷怪談の「お岩さん」を祭る新宿区の「四谷お岩稲荷」と、平将門の首塚を護持する千代田区の「神田明神」へは、社員の代表がツアーの無事を祈願しておはらいを受けるのが恒例行事になっているという。昨年は、8月1日から29日の間の指定日に実施され、料金は大人8400円から。現時点では募集されていないが、今年も実施する予定だという。
同様のツアーは、日帰りツアーを数多く企画している「ぽけかる倶楽部」でも実施している。東海道四谷怪談や怪談乳房榎、番町皿屋敷など人気の怪談ストーリーを紹介したあと、怪談の舞台となる場所で、俳優らが迫真の演技で寸劇を演じる。価格は昼食付きで8980円から。新感覚の観劇型バスツアーとして募集している。
電力不足が懸念される今年の夏はエアコンを存分に使えず、蒸し暑い夜を迎えることになりそうだ。そんな時は、暑さ対策に怪談ツアーへ参加すると、涼しい夏の夜を過ごせるかもしれない。
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